内容説明
2020年代 労働力人口が5年間で300万人減り、日本経済が大打撃を受ける!
2030年代 地方の生産年齢人口が激減し、地方税収が落ち込む!
2040年代 自治体の半数が消滅の危機に陥り、行政運営に支障が出る!
2050年代 団塊ジュニア世代の高齢化で、社会保障制度が崩壊の危機に!
2065年 2.5人に1人が高齢者となり、日本は貧しい国になる!
だから、どうした? 人口が減ると、何か問題でも? 経済学者・高橋洋一が、いま話題の「未来年表」を一刀両断! 人口減少危機論を煽る黒幕の正体を暴く!!
本書は、2018年9月末時点の情報に基づき執筆されております。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もりやまたけよし
47
世に散らばる色んなインチキ情報をぶったぎってくれてる。気持ちいいくらいに。2018/11/28
レモン
34
先日読んだ『未来の年表』の内容と真逆の位置に属する本書。人口減少の影響は皆が心配するほど大きいものではないとの主張。少し安心した一方で、経済成長と生産性向上は必須なので、古いマインドを刷新する体制が作れるかが課題か。河合氏の本と足して2で割ると丁度良さそう。人口減少による地方衰退は避けられないと感じるので、多極集中は必要。良くも悪くも頭が良い人の物の見方・考え方をしているなという感想。誰もが努力すればフリーランスでやっていけるわけではない。2025/03/23
carl
30
ある程度の予測は出来るのでしょうが、未来は結局判らないので煽った本、その本をネタに意見する本と両方読むことをお勧めします。2019/02/15
謙信公
28
人口減少危機論に対する楽観論。共通するのは、人口減少は不可避であり、それに対応する社会をつくり、生き方をすべきということ。人口増加は1人当たりの資本を減少させる。社会的にマイナスの方が大きい移民政策も不要。名目GDPや給料が増えていない「失われた20年」は異常。「まあ人口は減るだろうが、出生率もこれからほとんど横ばいだろうから、社会保障制度の設計に支障は何もない」というのが著者の答え。どうでもいい人口減少危機を考えるくらいなら、長寿化で人生を楽しむチャンスが多くなったと楽観的に生きていこう、と締めくくる。2024/05/22
ロマンチッカーnao
22
人口減少問題を提起した『未来の年表』の反論本。人口がへったじからって、国が滅びるなんてことあるわけがない。勉強になる本でした。しかし、地方の衰退はとまらない。合併すればいいというだけで解決はしない。子供も増えることはない。そもそも、子供を産む、産まないは、個人の問題に帰結するから国家が対策を打てるわけない。人は減り、地方は衰退するが、国家は大丈夫という結論ですね。2021/04/14