内容説明
古都・金沢×伝統工芸×ほっこりあやかしストーリー!
お疲れ社会人の玉緒(二十四歳・空気読み過ぎ系女子)は、馴染めない会社をあることがきっかけで退職し、東京から地元・金沢に帰還した。
そんな折、小説家だった亡き祖母の書斎で、古い万年筆を見つける。
万年筆に憑いていたのは、尻尾がペン先みたいな黒猫姿のつくも神・マネだった。
マネは玉緒に、祖母の書き残した小説を完成してほしいと頼む。
その小説は、金沢の伝統工芸品に関わりをもつ、つくも神たちを巡る話だった。
金沢の街を舞台に、様々な物に憑いているつくも神たちと人間の想いを、玉緒は相棒の万年筆猫と共に紡いでいく。
◎Contents
序章
一章 万年筆の黒猫
二章 神社の童の願い事
三章 路地裏の古書店
四章 十三夜の宴
終章
◎執筆
編乃肌:
石川県出身。2016年に「あなたのドコかに花が咲く」で第2回お仕事小説コン特別賞を受賞。2017年1月にモーニングスター大賞で「余命六ヶ月延長してもらったから、ここからは私の時間です」が受賞。同年3月に「あなたのドコかに花が咲く」を改題した『花屋「ゆめゆめ」で不思議な花束を』(マイナビ出版ファン文庫)でデビュー
◎カバーイラスト
Minoru
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野のこ
65
「ゆめゆめ」でファンになった編乃肌さん。今回は舞台が金沢。以前勤めてた職場や住んでいた町、子供の頃よく遊んでた神社、それに今住んでる近くの山環まで出てきた(笑)グルメはド定番の中田屋のきんつばに諸江屋の落雁。箔ーの金箔ソフトにハントンライスに金沢おでん。それだけでもテンション上がるのに主人公の玉ちゃんと同じく自分も東京リタイヤ組だし、大切な祖母のポーチのように私の母が縫ってくれた幼稚園のとき使ってた布袋、今も使ってる「誰がのために作った物には、そこに願いが宿る」伝統工芸を絡めてるのも良かったです。2019/11/23
真理そら
53
付喪神が登場しているのに起伏のない日常が描かれていて優しい雰囲気の作品になっている。万年筆という懐かしげな筆記具のつくも神が黒猫という設定も猫好きには嬉しい。とにかく金沢に行きたい、諸江の落雁食べたいという気分で読み終えた。2022/07/13
はつばあば
51
この本は金沢へのお誘い?否否行きたくさせる本です。もちろんつくも神がいらっしゃるのですから、つくも神さん筆頭に郷土愛溢れる内容です。私も若い頃からあちこち行っているはずなんですが・・覚えがない。京都からは行きにくかったか・・素通りしたか( ;∀;)。今更旅行には行けないかもしれないけれど、何とか行かせてもらえるよう旅行社と相談してみたいです。ただ金沢は雨が多いらしいし我が愛車では・・(^^;2019/02/19
hirune
43
【Kindle】周りに気を遣いすぎて自分の意思を全く主張できない主人公、ちょっとイラッときますね😅つくも神が視える作家だった亡き祖母の代わりにつくも神と関わり物語を書く決心をした玉緒。関わるつくも神たちが姿も性格も個性豊かで楽しかったです。万年筆のつくも神で玉緒の相棒が黒猫🐈⬛って最高♪魔女の宅急便のキキみたいで可愛らしかった😄2022/04/27
あゆみ
26
★★★★★ 尻尾が万年筆のペン先みたいな黒猫姿のつくも神のマネや登場するつくも神たちが皆かわいい。玉緒と同じくあやかしが視える古書店店主でツンデレキャラの鴇が好み!2019/04/24
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