内容説明
飛行中の米海兵隊所属のオスプレイ機内で、事件は発生した。ベルトを締め全員着座中にもかかわらず、同乗していた自衛隊員が胸を刺され殺されたのだ。米海軍内の犯罪を調査するヌーナンは捜査を開始。鉄壁の空中密室で、犯行はいかに行われたのか。なぜ自衛隊員が標的になったのか。消えた凶器の謎、直前に流れた奇妙な歌声とは。そして第二の事件が……。瞠目のミステリ。『黒翼鳥』改題。(解説・村上貴史)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
61
やはり空中密室と言ったら「魔剣天翔」思い出すよね・・・はさておき、登場人物大半外国関係者なので途中まで舞台を海外だと勘違いしてました(実際舞台となったオスプレイが離陸したのは日本の米軍基地なので)。揉み消しもくろむ奴にいらつきながらも、引き込まれて第2の殺人で衝撃の展開。そしてジーナに感情移入しながら解決。心理面、動機だけでなく何故この状況で?とか密室を成立させたホワイダニットに愕然かつ説得力が強い書きっぷり。そして、この事件の元凶は末路が当然の報いレベルでクズ過ぎる・・・(白目)いや、まだ軽いか?2022/06/24
森オサム
44
著者初読み。何で1000も2000も本積んでて、コレ読んじゃったかなぁ。嗅覚が落ちてるわ、完全に。褒める所が無い作品。落ち着いて良い所思い出したら、レビュー書き直します。2019/11/04
ヨーコ・オクダ
28
NCISシリーズ2作目…らしい。ちゅうか、1作目あるのん知らなんだw米海兵隊のオスプレイのテスト飛行中、ゲスト参加していた日本の自衛隊員が死亡。そう、密室殺人。凶器も見当たらず。米軍は自殺として処理したいが、NCISのヌーナン特別捜査官が真相を探るためにグイグイ突き進んでいく。ふむふむ。彼が主人公で探偵役なのね、と認識して読み進めると、途中で瀕死の重傷を負い、ダウン。その後は、スター上級特別捜査官が引き継ぎ、密室の謎、犯人等全てをクリアにしてくれる。良くも悪くも、兵士の精神、心のあり方が重要なカギ。2020/03/17
coco夏ko10角
25
飛行中のオスプレイの中で全員がベルトを締め座っていたのに自衛隊員が刺され死亡、凶器消失。と謎にワクワク。すぐ事件は起こるのに被害者の名前が出るのが60ページ過ぎ、というのにこの舞台設定の特殊性を感じる。状況からいって密室トリックは…となんとなく予想できるがその先もあったり、その場所・そこにいる人たちならではの心理面などもちゃんと関係あって面白かった。凶器の隠し場所にはびっくり…したけどこれ可能なのかな?読後にこれがシリーズ2冊目と知ったので今度一冊目の方も読んでみようと思う。2020/03/18
ハガキ
9
さすが鮎川哲也賞作家さんですね。オスプレイ内で起きた「空中密室殺人事件」。ザ・本格ミステリーでした。2018/06/27