内容説明
「普通」って何? 「ちょっと」って何? 「っていうか」って何?……。毎日何気なく使っている日本語の意味を深くマジメに掘り進むと、摩訶不思議な言葉の作用に行き当たる。あまたの辞典類の頁をめくり、日本語の持つあいまいさ、難解さに真正面から果敢に挑む著者――時に茫然と立ち尽くしながらも、自ら選んだ32語を手掛かりに、言葉の海へと漕ぎ出して行く。ユニークな辞典風エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
to boy
28
図書館で借りて面白かった本が文庫になったので購入。「あ、高橋です」の「あ」にはどういう意味があるのか、から始まって普段何気なく使っている日本語についての鋭い考察が続きます。日常の言葉の使い方、使われ方に少し気を遣ってみたくなります。2018/07/29
犬養三千代
8
ややこしいな、。 日本語は面白い。2022/03/13
hana.
5
言葉の本来の意味や語源を参考にしながら、著者なりの解釈をつけていくのだけれど、そこには解明してやるぞ!なんて決意は全くなく、言葉に振り回され、もうこれでいいじゃないかと投げやりな印象さえあるのがなんとも面白い。それでいて、なるほどと腑に落ちる思いがする部分が多く、何気なく使っている言葉の違和感がわかった気がする。とはいえ、“空っぽになって言葉の意味や語源から解き放たれるから私たちは会話もできるわけで、”言葉に囚われずノリと勢いで話す方が、コミュニケーションはうまくとれるのだろう。2018/06/18
Jナカノ
4
「いま」「社会」「こころ」など、32の日本語が持つ違和感に向き合い、奥の奥まで味わい尽くす。多くの文献を引用しても、謎が謎を、疑問が疑問を呼ぶ。言葉を言葉で説明することの難しさがよくわかる一冊。 2018/11/11
Carol
4
こ…これは確かに不明解!w色々な言葉を掘り下げて掘り下げて考えまくって、答えが出ているような出ていないような。読んでもすっきりとはしませんww2018/11/03