岩波新書<br> 住まいで「老活」

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岩波新書
住まいで「老活」

  • 著者名:安楽玲子
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 岩波書店(2018/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004317241

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内容説明

家の中は,危険がいっぱい! 正しい知識と決意があれば,ぐっと快適で安全な暮らしを実現できる.健康寿命を延ばし,認知症の周辺症状が治まることも! 「住宅改修アドヴァイザー」として1000件近い要介護者の自宅を訪問し,コンサルティングやケアリフォームを手がけてきた著者が,老後破産も防ぐ改善ポイントを惜しみなく伝授.

目次

目  次
   はじめに

 第1章 あなたの選択「ついの住まい」
  1 高齢期の住まい
  ①ライフステージと「ついの住まい」
  ②介護期に暮らす「ついの住まい」を考える
  ③複雑で多様な「ついの住まい」
  2 家で暮らす
  ①事例にみる住まいの介護力
  ②家で利用出来る介護保険制度等
  ③一人暮らしの見守り

 第2章 住まいの介護力
  1 住まいの実情を知る
  ①家づくりの慣習に問題あり
  ②介護の要因と増加する家庭内事故死
  ③脳血管疾患やがん、リウマチと住まい
  2 健康寿命を延ばす
  ①家庭内事故を防ぐ
  ②加齢に伴う疾病を防ぐ
  ③小さな住まいの改修ポイント
  ④道具を見直し加齢と共に暮らす
  ⑤福祉用具の活用

 第3章 バリアフリーの家で暮らす──介護・療養の事例
   【事例研究・1】 福祉用具活用し九八歳・自立生活継続中
  ①住まいを選択
  ②九〇歳から要支援1に
  ③加齢に伴う傷病を乗り越える
  ④自立のポイントは福祉用具
  ⑤家具の配置替えで寝たきりを防ぐ
  ⑥ケアマネ、ヘルパー、理学療法士、福祉用具事業者の輪
   【事例研究・2】 認知症に有効だった大規模リフォーム
  ①介護に困り相談
  ②住まいの改善ポイント
  ③一期工事──老夫婦の居住空間を整える
  ④住みながらの工事を選択
  ⑤息子夫婦の同居へ
  ⑥二期工事中にも一期工事の効果大
  ⑦家で看取る
  ⑧リフォームの効果

 第4章 認知症にもリフォームを
  1 認知症にリフォームは禁物?
  ①認知症と在宅化のポイント──周辺症状を防ぐ
  ②常識を疑う
  2 認知症にこそ大事な住環境
  ①小さな改善から大規模リフォームまで
  ②認知症を防ぐ暮らし
  ③認知症を定期健診に

 第5章 今日から始める「老活」のすすめ
  1 誰でも陥る危険「老後破産」
  2 正しく恐れる「老後破産」
  3 それぞれの「ついの住まい」に向けて
  4 今日から始めよう「住まいの老活」
   おわりに
    [参考] 様々な「ついの住まい」
   あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

67
認知症の方でも適切なリフォームをすれば症状が改善される、という今までの定説をひっくり返してくれた提言が素晴らしい。確かにトイレなどへの移動や空間が快適になれば、心穏やかに暮らせるだろう。ほかにも具体例が挙がっておりそう遠くない将来に向けいろいろと参考になった。うちの場合まず片付けか……。2018/07/04

ぶんこ

43
実母が特養に入るまでの長い体験をしているだけに思う事多数。著者ご自身も母親を自宅介護された経験を書かれていて、経験者、そしてプロとしての視点も加わって役立つ情報もありました。ただ大まかな流れのようなものは分かっても、実際に考えるのは費用の事。その点の具体例での費用が書かれていないのは致命傷でしょう。例に挙げられているリフォームの費用、入院、手術の費用も書いて欲しかった。ケアマネは確かにオヨヨの人がいますが、気にいるまで何度も変更できます。2019/10/14

順子

9
86歳要支援1の独り暮らしの母のために必要に迫られて。一般論でなく著者のお母様など身近な実例を上げて写真や図表等で高齢者のあるべき住まいについての説明は説得力がある。感謝された実例を幾つも上げて自画自賛だし、ケアマネをこき下ろしている部分はやや不快。失敗例もあるんだろうね書かないだけで、とも思う。でもとても参考になるのは事実。それから今話題のアレ!要介護になることを考えたら本当に2千万の貯蓄が必要!2019/06/19

武井 康則

7
老後を過ごす方法として、生活する場の確保や改善を提案する。実例をあげ、予算も計上している。良心的な本なのだが、所詮は先立つものがなくてはどうしようもない現実に真っ黒な未来を見た気がした。2019/02/19

田中峰和

6
老いも若きも、長生きすれば必ず訪れるのが老化。老いるほどに切実な問題となる。平均寿命が伸びるに従い、年金問題が財政を圧迫する。本書のような事例集を読むことで、客観的事実を把握し、自衛するしかない。年金支給開始の延期、減額化は今の若年層の方が深刻だが、数十年先のことなので切迫感がない。老後の不安がませば消費は落ち込み、経済の停滞を招く。負のスパイラルが国力を弱めるわけだが、それでも老後は安逸に過ごしたい。認知症は死の恐怖を薄める特効薬だが、介護者にとっては費用と時間が膨大。年金では賄えないので貯蓄が必要だ。2019/01/10

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