内容説明
1956年、独立目前のモロッコのタンジール。夫のジョンとともにアメリカから移住していたアリスの家に、突然大学時代のルームメイトのルーシーが現われる。大学時代のある「事故」以来、離れていた二人だが、彼女はアリスの家に滞在し、友情を復活させようとする。だが、ルーシーの真意をつかみかねるアリスは疑念にとらわれてゆく。いっぽう、ルーシーにはある「思惑」があった……異国の地を舞台に二人の女性の心理が織りなす強烈なサスペンス。スカーレット・ヨハンソン主演で映画化進行中!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
81
1956年、独立直前のモロッコのタンジール。夫と共に移住してきたアリスの元へ、大学時代のルームメイトのルーシーが訪ねて来る。アリスとルーシーとの一人称で交互に語られ物語が進むにつれ、二人の間に起こった過去の事件が徐々に明かされ、二人の関係の脆さや危うさが浮き彫りになって行く。何が真実で、二人はどうなって行くのか?タンジールの熱気を含んだ空気と二人の女性の間に流れる緊迫感に私の心拍数も上がる。映画に向いてるなあと思ったら、すでに映画化されてる模様。なかなか面白い心理サスペンスだった。2021/09/13
星落秋風五丈原
30
冒頭のヒロインが“私”としか書かれてないのが意味深。スカーレット・ヨハンソン主演で映画化。ヨハンソンはルーシーを演じるんだろうな。でもそしたら八割方先がわかっちゃうだろう。2019/11/06
ぷらった
7
アリスの人生は,大学寮のルームメイトだったルーシーの仕業でめちゃくちゃになる。同姓に向かう愛の破たん。サスペンスが展開される。なあるほど,そういうことになるか!と感心しながら読んだ。映画は期待できそう。2018/12/24
だけど松本
4
ルーシーのバックグラウンドがわからないし、なぜそんなにアリスに固執するのかもわからない。後味も悪い。いいとこ無し。2019/03/23
紅咲文庫
4
“「タンジールもたくさんの名前を持ってる。最初はティンギスだった」「フランス語ではタンジェ。スペイン語ではタンヘル。アラビア語ではタンジャ。わかるだろ、いろんな名前があるんだよ。もしくは肩書き。同じことだよ」” “「ここは」「地中海と大西洋が出会う場所だ」「ここも重層化されているということね」”(p146) ルーシーとアリス。可愛さ余って憎さ百倍、みたいな感じ。2019/02/04
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