内容説明
迷宮「最難関」の試練に挑む! 凶悪な刃を持つ魔物の正体とは? 街への魔物の逆走を止められるのか! ?
ムドラを仲間に加え入れ、四人パーティとなったリルドール一行は
縦ロールと魔法を駆使して怒涛の勢いで迷宮を攻略していた。
だが、次の目標を確認していたリルドールは、
今の迷宮では五十階層の試練には挑戦出来ないことを知る。
五十階層主の討伐に失敗すると、とあるデメリットがあり、国が挑戦させてくれないのだという。
実力も上がり、既に上級者となっていたリルドール達は、今探索している東の迷宮から、
既に五十階層以下が解放されている南の迷宮へ、探索の場所を移すことを決める。
次の迷宮に向けて準備をしていたリルドール達は、
小さい頃にコロネルの世話をしていたという男・クルクルと遭遇する。
コロネルは偶然の再会に喜びはしゃぐのだが、
リルドールは、妹分が自分よりも懐いている男をやっかむ。
そして、四十九階層を見てから新天地へ旅立とうと、最後に東の迷宮へ向かうのだが――。
佐藤 真登（サトウマト）：東京都在住。『ヒロインな妹、悪役令嬢な私』にてデビュー。
霜月 えいと（シモツキエイト）：イラストレーター。
『クール・エール』（プライムノベルス）、『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』など、多数のライトノベルの挿絵を中心に活躍中。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じお
10
★★★★☆ 峻厳の名を与えられた特別な五十層の主、彼は自らの渇望と悪魔の囁きにより地上を目指し始める、ソレに相対する事になったリル達に勝機はあるのか、熱血ダンジョンファンタジー第３巻。面白かったです、１巻で見せてくれた勢いと熱さが再び見せてくれたというところ。今回は敵手が何より魅力的、ふざけた名前と見た目から繰り出される強烈なキャラ、なんでもエルつければ天使系の名前になると思うなよｗと。リルの思いも、仲間の成長も実に熱い展開。パワー系言峰綺礼みたいな黒幕もいい味出してます。次巻への引きもバッチリで楽しみ2021/03/23
八千
4
四人になったパーティの冒険は遂に第50階層まで進出。ペース早くない？と思うけど、なろうで連載してたことも考えればまあ妥当な進行だろうか。キリの良い重要な階層のボスはなかなかクセが強いがそれ以上に実力も確か。物語は初めての敗北と挫折の展開を見せるものの、リルたち一行は友情・努力・勝利で見事に乗り切り、この少年漫画的な歪みなさが気持ちいい。迷宮の深いシステムや、それらに絡む冒険者や魔物たちの複雑な人間関係も徐々にその全貌が明らかになり、これまでにない不穏な幕切れの中、さあ次回はどう動いてくるか。2018/07/17
いっしー
3
カニには弦の音撃が有効なので髪の毛で攻撃するのは理論的に正しい。（グルグル目） 縦ロールが空を飛んだりロボットアームの動力源になったりと人類の限界に挑み続ける熱血ファンタジーラノベ第３弾。リルが魔法を習得してから初めての挫折を経験し、コロとも軋轢が生まれてしまうくだりはまさに熱血漫画のお約束といった感じ。好き。基本的に僕は、用意された枠組みを意志と意地の力で叩き壊す話が大好きなのです。カニエルのキャラも敵役として凄く真っ当で、他の50階層主も出てきてほしいくらい。2018/06/19
猿山リム
0
３巻なので基本構造は割愛。 ライトノベルによくある「コンピュータゲームのような世界観」を舞台にしているわけだが、今回の話の礎となっている部分が、理に適っていないご都合全開に感じた。 ご都合設定の上に乗っかった物語は、総て「お話のための展開」に見えてしまって…。 ５０階層ボスとの戦い。 戦闘資格にレベル制限と人数制限があるという謎ルールによって、主人公たちが闘うことになる。 その点以外は、友情譚・青春譚・冒険譚･･･どれも素晴らしい王道なんだけど･･･ご都合設定の上に乗っていると、総てが台無し。2023/04/20
猫殿宰相
0
誇り高き敵を下して先へ進むからこそ彼女達の輝きはいや増すのだ。2018/12/31
