中公文庫<br> 食道楽

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中公文庫
食道楽

  • ISBN:9784122066410

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内容説明

和洋中、四季折々、多種多様の料理をレシピと共に味わうグルメ小説の元祖。明治期空前のベストセラーを読みやすくコンパクトな現代語抄訳で初めて文庫化。

美味しくてやめられない、これぞグルメ小説の元祖――
若き大食漢・大原と、料理に凄腕を発揮する妙齢のお登和のラブロマンスとともに、
和洋中、四季折々、膨大な数の各種料理の調理法を蘊蓄たっぷりに紹介。
前代未聞のその手法と、滑稽味あふれるストーリーで絶大な人気を博した本書は、実用性を貴び家庭料理の近代化を説く、先見的な食の啓蒙書でもあった。
食材、調理器具、栄養学、衛生にまで及ぶ圧倒的な情報量から、
嫁入り道具としても重宝されたという明治期空前のベストセラーを、
読みやすくコンパクトな現代語抄訳で初めて文庫化

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

55
吃驚するほど時間と手間のかかる料理の作り方が分かる。後に弦斎は断食や木食にはまった時期があるのも分かると思いたくなる料理の数々だ。大隈重信邸や岩崎弥太郎邸の台所とそこで働く人の挿絵を興味深く見た。弦斎のお嬢さんの米子さんが昭和51年に抄訳されたものなので読みやすい。が、大原氏の結婚はどうなったのか気になる。2020/07/07

まこ

8
家庭料理からレストランで出るものまで、コレ一冊でレシピとして十分使える。料理を通じて食材の使い方や明治期の日本をどう考えるかも書かれてる。大原さんの親戚一同はアレで納得したのだろうか。2023/03/29

nyanlay

7
恥ずかしながらこの著者の名前を初めて知りました。なかなかの多才多趣味な方だったようですね。今この時代に読んでも理に適った調理法が多くて驚きました。『美味しんぼ』の小説版のように説明が多く、途中中だるみしそうになりました。2018/11/22

速水 舞

3
明治のグルメ小説 大食いの文士大原は、知人の妹で料理上手なお登和に一目惚れする。しかし、大原は故郷に無理やり決められた婚約者がいて…。レシピや栄養学の知識がふんだんに盛り込まれています。嫁入り道具と紹介されていたのも納得です。新訳で読みやすいです。2018/12/02

もけうに

1
なーんか話がとっちらかってるなーと思ったら、抄録なのか。ストーリーは無いに等しく、レシピばかりでかったるいが、議論内容は今日でも通用する。著者が聡明且つ進んだ思考の持ち主だったことはよくわかる。2019/02/16

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