集英社文庫<br> スノーマン

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集英社文庫
スノーマン

  • 著者名:一雫ライオン【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 集英社(2018/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087457919

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内容説明

真実を知ったとき、全ての意味が、裏返る。人々を恐怖と熱狂に陥れる白く美しい連続殺人鬼。哀しげな瞳をした彼をめぐる物語の結末は? 渾身のサスペンス! オリンピックを数年後に控えた、暑い夏。古い団地の一室で、多数の遺体が発見された。腐乱した遺体の中に自分の愛人を見つけた刑事は、彼女と自分の繋がりを隠すため、遺留品を持ち出す。2つめの犯行現場で目撃された犯人は、肌の異様に白い若い男。「スノーマン」と呼ばれる彼は、謎めいた美しさから話題を集めていくが──。この上なく残虐で、しかし哀しいサスペンスホラー。

目次

1 庚実日子
2 轟裕典
3 桐生保也
4 庚実日子
5 桐生保也
6 ジュリア
7 庚実日子
8 桐生保也
9 ジュリア
10 桐生保也
11 大西大
12 桐生保也
13 庚実日子
14 桐生保也

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

177
自分の家にゴキブリやムカデがいたら殺し、美しい蝶がいたら逃がす・・そう人はその美しさに勝手に勘違いしてしまう。『スノーマン』と呼ばれる美しい殺人犯に、深読みして哀しみを探してしまったのは私もだ。ただ好きなだけ。それで殺しちゃう・・奴は紛れもなく怪物だ。悼ましく殺された光一君の母とのラストはちょっとだけ安易で、だからこそ溜飲が下がるような、真っ白な雪に真っ赤な血・・脳内で映像化されていた。幸せな人など出て来ない。闇を抱え沼に堕ちた刑事・桐生の明日はどこだ。2021/10/07

machi☺︎︎゛

128
連続猟奇殺人をおこしたのは雪のように白い肌を持つ美少年、スノーマンだった。被害者の中に愛人を見つけた刑事は彼女と自分の繋がりを隠すため証拠品を勝手に持ち出してしまう。出てくる人全員が悪と言っても過言ではないけど面白かった。最後まで読むとスノーマンの過去や育ちが分かりめちゃくちゃ怖かった。2021/10/21

papako

77
気になっていて。ある団地の一室で大量の死体が。発見した警官も被害にあう。それからも次々に殺していく犯人『スノーマン』周りは勝手に彼に物語を押しつけた安心しようとする。しかしその殺人の理由は『殺すのが好きだから』本物の怪物は綺麗な顔をしていた。そのままスノーマンを追う刑事の桐生、どっぷり沼にハマって抜け出せない。文章がちょっと読みにくかった。首藤作品を思わせる文章、もう少しこなれたらいいのに。ちょっと意外なお話でした。2020/07/09

ごみごみ

70
誰もが闇を抱えて生きている。殺された配達員も、子供を殺された母親も、事件を追う刑事も、その妻も、犯人とされる男を逃した女も。肌が透き通るように白く美しい少年「スノーマン」・・彼も環境が違ったら、幸せな人生が送れたのだろうか。それともただ「好き」という気持ちのままに生きられたことは本望だったのか? 罪の意識がないほど恐ろしいことはない。表紙に描かれているこちらをまっすぐ見つめる穢れのない目が哀しすぎる。2021/05/17

★Masako★

70
★★★+ 雪祭り本4作目。一雫さん初読み♪ 美しき連続殺人鬼。彼は異様に肌が白いことから「スノーマン」と呼ばれていた。彼は何故殺人を犯すのか?闇の社会と繋がりを持つ刑事・桐生は、相棒・遠藤と共にスノーマンを追う。スノーマンと関わる人たちの視点で物語は進むが、皆不満や息苦しさを感じながら生きている者ばかりだ。正義と闇。哀しさと残虐さ。対比の美しさが漂うミステリー。もっとスノーマンのことが知りたかった♪2019/02/12

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