角川文庫<br> 昭和二十年夏、僕は兵士だった

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角川文庫
昭和二十年夏、僕は兵士だった

  • 著者名:梯久美子【著者】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • KADOKAWA(2018/11発売)
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  • ISBN:9784043944491

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内容説明

俳人・金子兜太、考古学者・大塚初重、俳優・三國連太郎、漫画家・水木しげる、建築家・池田武邦。戦場で青春を送り、あの戦争を生き抜いてきた5人の著名人の苦悩と慟哭の記憶。巻末に児玉清氏との対談を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

397
第2次大戦を生き延び、戦後はそれぞれの分野で功成り名遂げた男たち―金子兜太(俳人)、大塚初重(考古学者)、三國連太郎(俳優)、水木しげる(漫画家)、池田武邦(建築家)―が語る戦争体験。本書は2008年2月~2009年7月まで「本の旅人」に連載されていたようだが、よくぞこうした貴重なインタビューを残しておいてくれたものだ。上記の5人のうち大塚初重と池田武邦は存命だが、他の3人はその後、鬼籍に入った。著者の梯は、あとがきに「かれらが死者に語りかける声を聞くために、インタビューに通っていた」と語るがまさに至言。2018/11/09

yoshida

178
昭和20年夏に兵士だった5名への取材による記録。特に印象深いのは建築家の池田武邦氏。池田氏は軽巡洋艦「矢矧」の乗員としてマリアナ沖海戦、レイテ沖海戦、沖縄海上特攻に参加し九死に一生を得る。彼は戦後に東大に入学する。そこで受けた年下で戦争に参加しなかった学生からの軽蔑や非難。戦争にかかわった人間は悪とされた。開戦前の世を挙げて戦争をやるべきと盛り上がっていた事からの驚くべき転換。恐るべき欺瞞である。日本人はあの戦争の開戦から敗戦に至る経緯を総括せねばならない。まだ経験者が存命な今が最期の機会と思う。労作。2017/11/04

KAZOO

108
梯さんが5人の戦争体験者ー金子兜太、、大塚初重、三國連太郎、水木しげる、池田武邦という著名な人物のインタービューを行ってまとめたものです。本当にすごい体験をしてきているということがよくわかります。人間性もなくなるような状況も出て戦争というものが個人に与えるものがどのようなものかがよくわかります。若い人には読んでほしい本です。2015/08/27

Natsuki

62
金子兜太(俳人)・大塚初重(考古学者)・三國連太郎(俳優)・水木しげる(漫画家)・池田武邦(建築家)。終戦時に18歳から26歳だった5氏。あの夏、ひとりの兵士だった彼らへのインタビューをまとめた一冊。それぞれ場所も立場も違うけれど、生きて終戦を迎えた兵士たち。過酷な戦場での体験は、戦後の彼らにも多大な影響を及ぼしている。戦後どれだけの時を経ようとも、自分の周りで亡くなっていった死者たちを忘れることはない。むしろ、共に戦後を生きていると言ってもいいのかもしれない。巻末には児玉清氏と著者の対談を収録。2015/08/08

かおりんご

48
五人の著名人による戦争体験。志願兵だったり、徴兵だったり、いろんな立場から語られるのが興味深かった。確かに、戦争はよくないし、もう二度と繰り返すべきではないと思うけれど、頭ごなしに太平洋戦争を否定するのは違うなと感じた。だって、その時代に、自分の命を賭けて戦い抜いた人たちがいたのだから。その人たちや、死んでいった方たちを批判するのは、おかしいと思う。やはり、戦後の歴史教育が自虐過ぎたのが原因か?2014/12/13

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