内容説明
あたしを殺して魔物に捧げようなんて、正気の沙汰じゃないことをしでかして入院してたアナベルが、学校に戻ってきた。もちろん夢の世界にも。夢にかけては、アナベルの実力はヘンリーも、アーサーさえも凌ぐ。もちろんアーサーとあたしたちは完全に敵同士。アナベルは、自分もアーサーの敵だから、敵の敵は味方よ、なんて共闘をもちかけてきたけど、なんか胡散臭い。本当の敵はアーサー？ アナベル？ それとも二人はグルなの？ 夢の世界を舞台に繰り広げられるロマンティック・ファンタジー完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ通信
15
書評サイト本が好き！を通じての頂き物。シリーズ完結編。夢と現実をいったりきたりしながら繰り広げられてきた、恋の甘さとダークな陰謀が入り交じったちょっと不思議な味付けのドイツ発のファンタジー三部作は、終わってみれば、世界の危機にも、家族の仲にも、恋の行方にも問題解決のためには愛も勇気も知恵も想像力も必要不可欠だったけれど、なにより重要だったのは美味しいお菓子だったという気も！？2018/12/14
はる
9
アーサーのリヴへの恨みは止まらず、更にその恨みはリヴを庇うヘンリーや、グレイソンにまで向く。アーサーは、夢で人を操つりリヴへの復讐をすすめていく。更にアナベルを見方につけて、リヴへの復讐と世界を支配しようと企む。 シークレーシーの正体やミアの覚醒等々、最終巻にして面白くなってきた。 ただ、リヴとミア姉妹の性格が好きになれないし、恋愛パートは無しでもいいかな。また、最初から通して、夢に出入りする事は許容できるのに、魔物は信じられない主人公達。なんか、普通に魔物を信じているアナベルの方がまともに思える。2020/11/18
BECHA☆
8
リヴがつい虚勢(笑)を張ったばかりに、ヘンリーとの仲はぎくしゃく。アーサーは教師にまで影響を及ぼし始め、ママは結婚式の準備を始める。ロッティはドイツに帰ると言い出し、ジャスパーの「ホームカミングパーティー」はしっちゃかめっちゃか。 最後の最後に全ての謎を解くのは?2019/01/01
𝘺𝘰𝘭𝘪𝘤𝘦
7
夢の書シリーズ完結編。 今までの伏線を回収していく流れとなっているものの、2巻目から明らかに怪しい人物がいたし、少しもの足りなさを感じる部分があったり…。 当初のミステリアスなイケメン4人組という設定が途中からなくなり、ジャスパーの影が薄くなっていたのも少し残念でした。 全体としては気軽に楽しめるケルスティン・ギアらしいティーン向けファンタジーだったと思います。2019/06/25
ぱせり
5
前・前々巻から、気になっていたいろいろな謎が、ここで一気に解けていく。だけど、それよりも……思いがけない人たちの思いがけない面が、いきいきとがたちあがる感じがおもしろい。主人公の姿が一気に霞むほどに、一筋縄でいかない、したたかな人たちに幸あれ。2019/01/27
