内容説明
吾輩は「猫又」である。名前は……ある。吾輩を拾ってくれた、お人好しがすぎる探偵事務所の所長・佐々木鏡介がつけてくれた「斑さん」という大切な名前が。
物の怪を見張る「観怪」の仕事の傍ら、今日もこっそり人間に化けて探偵業の手伝いを――と思っていた矢先、吾輩が猫又であると主人にバレ、人間界を去らねばならなくなってしまい……。
残された猶予は二週間。主人と別れるその日までに、吾輩はどんな恩返しができるのだろうか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるぼろ
11
さて今巻、尻尾が二本ある所を鏡介に見られたと思った斑さんは自ら怪界送りを申し出て、現界に居られるまでの間に鏡介に恩返しをしようと考えるが…と言うお話をベースとした二編のお話です。ココノさんと虎太郎のお話も鏡介さんと花先生、そしてカコ…和子さんのお話もとても良かったです。「カコ」さんにもじった訳ではないですがココノさんの話も和子さんの話も過去に纏わる話だっただけに、今が幸せと言う形で締め括られていたのはとても良かったな、と。今巻で完結かと思いましたがまだ未定との事、次巻も是非読みたいと思いました。2019/01/25
HANA
7
斑さんが帰るということで広がる話。猫っぽさはそこまでないけれどなんか帰る理由までかわいらしいというか。なんだかんだ暗い話にならなくて個人的には良かった。2019/01/16
チェス
3
良きお話し。面白かった2021/09/22
いお
1
探偵事務所を営む佐々木へ恩返しをするため、猫又の斑さんが人間に化けて探偵業のお手伝いをする。 斑さんの優しい話し方が好き。暖かな仲間たちも好き。お互いを大切に思う姿に涙が出た。素敵な物語をありがとうございます。2025/02/28
kei
1
☆☆☆☆2018/12/17