メディアワークス文庫<br> アオハル・ポイント

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メディアワークス文庫
アオハル・ポイント

  • 著者名:佐野徹夜【著者】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 特価 ¥346(本体¥315)
  • KADOKAWA(2018/10発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784049120370

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内容説明

人には「ポイント」がある。ルックス、学力、コミュ力。あらゆる要素から決まる価値、点数に、誰もが左右されて生きている。人の頭上に浮かぶ数字。そんなポイントが、俺にはなぜか見え続けていた。
 例えば、クラスで浮いてる春日唯のポイントは42。かなり低い。空気が読めず、友達もいない。そんな春日のポイントを上げるために、俺は彼女と関わることになり――。
 上昇していく春日のポイントと、何も変わらないはずだった俺。これはそんな俺たちの、人生の〈分岐点〉の物語だ。

「どこまでもリアル。登場人物三人をめぐるこの話は、同時に僕たちの物語でもある」イラストを手掛けたloundrawも推薦。憂鬱な世界の片隅、希望と絶望の〈分岐点〉で生きる、等身大の高校生たちを描いた感動の第3作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

K

139
題材もいいし、著者が伝えたいであろうことには共感出来るだけに非常に勿体無い。物語を展開する要素が追いついていない感が否めない。頭上にポイントが見えるようになった高校生男子がそれに振り回されながらも波風立てずに青春しようとする話。会話が今一つ要領を得ないし、登場人物が大半おかしい。まともなのは成瀬さんのお姉さんぐらいだったかな。ただ物語の核心として、ポイントの解釈の仕方や人を好きになる理由については読んでいて考えさせられた。私自身の考え方は収まりきらないのでコメント欄で。2019/04/07

佐島楓

86
この小説は、現代人の本音を語りすぎている。ゆえに嫌悪と共感の両方を獲得することになるんだろう。けれど人は昔から、自分が自分であることに折り合いをつけて生きてきたことを思うと、この作品が新たな世代への青春小説であることもまた、認めざるを得ない。2018/11/01

ダイ@2019.11.2~一時休止

75
学園もの。人のポイントが見えるって話・・・と思いきや、途中から見えなくなってくるし、結構重い話でした。ちなみにタイトルは青木と春日のポイントって事?2018/11/22

dr2006

64
主人公青木直人は頭上にポイントが見える。青木は自分のP(53)を上げる努力をする一方で、クラスメイトのPを秘かにノートに記入していた。ある日、42Pの春日唯にそれを見られてしまい、78Pの曽山文隆に想いを寄せる春日のP-UPに協力することになる。青木は自分のレベルとのつり合いに囚われ、徐々にコミュニケーションが壊れていく。青春の恋愛成就物かと思っていたが、徐々に負の領域へ落ちてい行く構成で、何だか妙に引き込まれたw(理由があるから好きになるんじゃなくて、好きになってから理由を探す)という言葉が腑に落ちた。2021/06/06

ami*15

59
過去作と比べると荒々しさを感じた物語でした。誰かを好きになる時、相手の中身ではなく“ポイント”で人を選んでしまうことってあると思う。青木と春日もはじめは相手のポイントを見て好きになる相手を選んでいた部分があったが、それぞれの好きな人の中身を知るたびに2人の心がグッと成長したように見えたところが印象に残った。「相手のことをよく知らないで、勝手に妄想して、自分の中のその妄想に恋してる」という作中の言葉には非常に共感しました。人が持つポイントを求める時もあるかもだけど、それでも相手の中身を知ることは大事ですね。2018/12/05

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