京都、パリ――この美しくもイケズな街

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京都、パリ――この美しくもイケズな街

  • ISBN:9784833422987

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内容説明

【内容紹介】
26万部『京都ぎらい』の井上章一氏、フランス文学界の重鎮である鹿島茂氏が、知られざる京都とパリの「表と裏の顔」を語り尽くす。
知っているようで知らなかった「京都とパリ」の秘密がわかる。

【著者紹介】
鹿島 茂(かしま・しげる)
フランス文学者。明治大学教授。専門は19世紀フランス文学。1949年、横浜市生まれ。1973年東京大学仏文科卒業。1978年同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。現在明治大学国際日本学部教授。『職業別パリ風俗』(白水社)で読売文学賞評論・伝記賞を受賞するなど数多くの受賞歴がある。膨大な古書コレクションを有し、東京都港区に書斎スタジオ「NOEMA images STUDIO」を開設。新刊に『悪の箴言 耳をふさぎたくなる270の言葉』(祥伝社)、『明治の革新者~ロマン的魂と商業~』(ベストセラーズ)、『カサノヴァ 人類史上最高にモテた男の物語』(キノブックス)などがある。

井上章一(いのうえ・しょういち)
1955年、京都府生まれ。京都大学工学部建築学科卒、同大学院修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手ののち現在、国際日本文化研究センター教授。専門の建築史・意匠論のほか、日本文化や関西文化論、美人論など、研究範囲は多岐にわたる。1986年『つくられた桂離宮神話』(弘文堂、講談社学術文庫)でサントリー学芸賞、1999年『南蛮幻想』(文藝春秋)で芸術選奨文部大臣賞、2016年『京都ぎらい』(朝日新書)で新書大賞を受賞。その他、『美人論』『関西人の正体』(朝日文庫)、『京都ぎらい 官能篇』(朝日新書)など著書多数。

【目次抜粋】
まえがき
第1章 京都人とパリジャンの気質
第2章 京都の花街、パリのキャバレーや娼館
第3章 京女、パリジェンヌの美人力
第4章 京都とパリの魅力、都市史
第5章 京都とパリの食事情
注釈
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

134
[勝手きままな個人的印象で失礼] 前半の井上さんが語る京都は、歪んでいる。平安、室町時代の京都と、18~19世紀以後のパリを比べられまいに。それに鹿島さんが非常に冷静に論理的に返答されているのが印象深い。半ばから雰囲気が変わる。京都側にたって話していた井上さんの京都への愛憎の割合が、愛から憎の方へ比重がうつっていく。それでも意識してやまない京都への語りは、分析的であろうとする感情論。対して、鹿島さんは愛するパリを冷静に俯瞰する。この二都市ったらなんなのよ!と思いながら、やっぱりどちらにも行きたくなる。2018/11/05

アキ

93
京都の人とパリの話をした時にふとこの本を思い出して再読した。対談のおふたりが、どうしてもエロの話題に行きがちな傾向があるが、歴史があり川が流れる町の共通点をさぐる。1京都人とパリジャンの気質、2京都の花街、パリの娼館、3京女、パリジェンヌの美人力、4京都とパリの都市史、5京都とパリの食の5項目。結論から言えば、2都市の共通する部分はほぼなかったです。都市の成り立ちと文化の特徴から、それぞれの街にイメージが作られる。姉妹都市でもあり、共通点は共に観光都市であることくらいか。三読目はないかな。2022/06/16

きみたけ

64
パリオリンピックにちなんで借りました。京都とパリの文化比較なんですが、想定していた内容とちょっと違いました💦フランス文学者で明治大学教授の鹿島茂先生と、国際日本文化研究センター教授の井上章一先生による対談本。京都人とパリジャンの気質、京都の花街・パリのキャバレーや娼館、京女・パリジェンヌの美人力、京都とパリの魅力・都市史、京都とパリの食事情の構成。二つの都市の歴史や特徴を比較検討していて大変面白かったのですが、半分くらいエロ親父トークが炸裂してました😅2024/09/11

アキ

46
パリも京都も魅力的な街。どちらも観光で有名だが、没落の自覚が観光を促すのは共通項。パリは産業革命以降イギリスの旅行先に、京都は東京に都を奪われてから有名になる。この対談での愁眉はなんといってもエロスの裏歴史。京女もパリジェンヌも地元ではなく地方から憧れてきた美人がなりそれを接待に使うのも各国の外交手段のひとつでスパイがいるのが常識だった。表歴史には決して出ないお話し。料理に関してもリヨンや大阪の食文化の方が豊かであるなど文化を知り尽した蘊蓄がすごく面白かった。本にも載せれない禁断の話しをもっと聞いてみたい2019/01/26

空猫

33
佐藤優氏が井上章一/著『京都ぎらい』をお勧めしてたが京都の意地悪さを一冊分読まされるのも〜と敬遠してた。こちらはパリとの比較なので読んでみた。パリと京都って高慢さは似てそうだが?予想通り正反対だったがそれ故違いが楽しめたのだった。男の虚栄心とスケベ心は世界共通だと再認識し、それぞれの文化、習慣の由来を多々知ることができ、間違った認識を直すこともできた。このお二人の対談は他にもあるそうなので読んでみようと思う。旅行に行くなら大阪だし、欧州ならやはり伊国ですな。コレも勉強になった上、面白かった。2024/07/28

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