内容説明
漫画誌「月刊ゼロ」の若き編集長、眞坂崇が受けた、謎の電話。「『ハルモニア』が実写映画化って本当ですか?」 それは敏腕編集者、蒔田が担当する「ゼロ」の看板作家の、とうに絶版になった作品で……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
43
様々な出会いや紆余曲折の末、一編集でなく編集長としての道を選んだ眞坂。個性豊かな漫画家や部下の編集に振り回されながら今回も様々な困難に直面する第二弾。打ち切りを繰り返した漫画家をアニメ化に導く蒔田の手腕を目の当たりにしたり、奪われた絶版作品を守る困難に直面したり、死んだ漫画家の発見された最終回の真相を探ったり、何度も凹んだり迷っても諦めず愚直に最善の道を探り続ける眞坂だからこそ、周囲も感化されて心動かされるんですよね。大切なものには妥協せずに真っ向から向き合ってゆく彼らの物語、また続きが読んでみたいです。2018/11/09
桜子
37
あぁー!面白かったー♡読み始めから引き込まれグイグイ読ませてくれました。シリーズ2作目も、ニンマリしたり、なんか眼のあたりがジーン…としちゃったり、胸が苦しくなったり。色々な感情が呼び起こさる一冊。麦粒腫のコンプ最高だし、私も地図を作ってみたくなった笑。眞坂&蒔田コンビにまた会いたいし、夏目さん、田島工務店先生達のこの先も知りたーい。2021/06/18
よっしー
32
相変わらず自由奔放な蒔田と、それに振り回されている眞坂のコンビは面白いですね。蒔田の行動、一体どこまで先を見通しているのかとたまに怖くなりますが、それを上回る破天荒さがそれを上書きしちゃっているようにも感じます。楽しく読了です。2024/02/06
瀧ながれ
29
あの熱い漫画編集者物語、続編。ぜんぜん失速してなくて興奮しっぱなしの読書でした。人間性はどうしようもないのに、漫画については天才的な蒔田も、いろんな他人事を抱えて悩み多き熱血漢の眞坂も、本人は生きにくいだろうけど、そばの誰かを活かす人です。彼らの作る雑誌を読んでみたい! 誰かが創った物語を盗んで勝手に喰いモノにするヤツは、かなしいことに現実にいるので、このエピソードは少し胸がスッとしました。あと「才能」のハナシ。結局、あきらめなくて手を放さないことだとか、努力を続けるとか、単純で難しい事がそうだと思うよ。2018/10/29
きょん
23
今回も過労死が心配になるレベルで働く漫画編集者たち。扱うテーマは盗作と贋作という創造系には重く大事なもの。海賊版漫画サイトなどの問題を聞くと、作者と作品を身を呈して守ってくれる編集者さん達って偉大だと感じるなあ。2018/11/15
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