内容説明
世界的な企業・金融情報会社であるブルームバーグの創業者で、元ニューヨーク市長が、官民両方の視点から導き出した気候変動の問題を解決に導く新しいアプローチ。企業や都市行政、市民活動がどのように取り組めば、国に頼らない解決策が生み出せるか、具体的なヒントが得られる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
54
気候というパズルにおいて最も理解されていないピースの1つが、異例な程恵まれた気候の時代によって人類文明は生まれ、そして発展したということ。では、今話題の気候変動による温暖化やエネルギー問題において恵まれた時代をどう継続していくのか?シェラクラブという米・加等の地方自治体長やビジネス観点より様々な論者が説く。投資・建物・アフリカ等の観点が勉強になった。様々な論者が寄稿する形式なので統一感感じ取り難いが、様々な示唆と観点を勉強出来る本である。2018/12/08
おはに
6
環境問題や気候変動を解決したいと思い取り組む身としては「どの問題がどのぐらい地球に影響していてどう解決すべきか」が明確なアクションとして書かれていてとても勉強になった。勿論、個の意識の変革も大事だが、国や企業に対してどのようにメリットを提示して、社会貢献と利益追求の両立は可能にするかを直接実践している方々がいると思うと、自分もまだまだ足りないなと痛感させられる。この大きな問題についてどう取り組もう?と悩むばかりではあるが、ここで学んだことを組織のビジョンに組み込むところからはじめたい。2021/06/23
まめタンク
3
2019年87冊目。かっこいいわブルームバーグさん!地球温暖化問題というと慈善活動を連想する。けれど、資本主義社会にとって利益こそが最大の行動原理。地球温暖化問題を解決する最も確実な方法はそれをビジネスにする事。アダムスミスは市場経済では、放っておけば「神の見えざる手」によって自然とバランスすると説いた。本書はまさに、環境問題を市場経済に乗せるための処方箋なのかもしれない。2019/03/08
まめタンク
2
2019年321冊目。米大統領選に立候補したブルームバーグ氏が語る環境論です。環境論と言えばトランプ大統領よろしく温暖化否定派と自然エネルギー推進派に2分される傾向にありますが、ブルームバーグ氏は現実派です。意外にも原発には肯定的であって、すぐには自然エネルギー100%の社会に移行できない事を理解している。石炭よりも堅実に二酸化炭素を削減できる天然ガスの活用。今ある選択肢の中で現実的で効率的な方法が紹介されています。さすが、ニューヨーク市長を務めた人物です。我々が生きるための環境論です。2019/12/13
まめタンク
1
2019年247冊目。ニューヨークで16歳の環境活動家グレタ・サンバーグさんの演説が記憶に新しい。環境保護は緑を守りましょう!といったおとぎ話に登場するかわいいスローガンの時代ではなくなった。台風で街が壊滅し、水不足や干ばつが発生する。その原因は、我々が発生する二酸化炭素。もはや、環境保全ではなく、我々が生きるためにはどうするべきか?ハリウッド映画「アルマゲドン」のような人類存亡の危機が迫っている。我々には、国富論に由来する経済理論やアインシュタインに由来する科学技術がある。そう、未来は変えられるのだ!2019/09/30
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