内容説明
自分のことを考えないよう、仕事に打ち込む遠屋久水。ある晩、そんな彼女に一本の電話が入る。それは、縁遠くなったかつての「親友」工藤茜が亡くなったという茜の母からの連絡だった。優秀な茜への劣等感を引きずっていた久水は、複雑な思いを抱えながら茜の葬儀に赴くが、そこで茜の両親から「息子の未樹を久水に託したい」という突拍子もない茜の最期の願いを聞かされる。茜との過去を思い出し、迷いの末に久水は未樹とのふたり住まいを決意するのだが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
11
びっくりするような設定、軽妙な同僚との会話と、主役二人の触れあい。BOOKOFFの期間限定ポイントが明日までという事で、そんなに期待することなく100円コーナーで何気なく買っただけなのに、当たりでした。2020/11/29
アキナ
9
交通事故で亡くなった親友の子供を、突然育てる事になってしまった主人公の遠屋久水。仕事以外に何もない久水には生活が一変する大事件で、右往左往する方向すら何だかちょっとずれていて大丈夫かな？と心配になります。それでも人は変わるもので、周りに助けを求めたり、親友の忘れ形見である未樹とちょっとずつ仲良くなりながら協力して生活して、人間らしい生活を取り戻していくかの様子は応援したくなりました。このまま疑似親子として暮らしていくのかなぁ。2018/12/12
ほろ酔い 雀
8
これはラノベ部類に入るのかなあ… いろいろあるよ、なんて読んで独り言 あっさり系たげど二人を応援してた 2021/06/05
半熟タマゴ
7
親友と昔とある約束を交わしたことで亡くなった親友の息子と一緒に暮らすことになった主人公。ぎこちなくも少しずつ相手のことを知り通じ合っていく久水と未樹のことをずっと見守っていたくなりました。幸せな未来を感じるラストでよかった。2021/08/04
にゃうぴょん
6
未樹君が素直ないい子で久水さんと少しずつ歩み寄っていく気持ちの変化が良かったです。ただなぜ身内でもない独身女性が子供を引き取るのかというのがよくわかりませんでした。二人のずっと先の将来もちょっと想像し難いのではと思いました。 2018/11/26
