内容説明
ソフトウェア開発で億万長者になったジョーは、前触れもなく広場恐怖症になった。かつては広い空の下を自由に歩き回っていたのに、いまでは彼と広い空のあいだには何トンもの岩盤が広がっている。外に出られなくなり、ニューヨークの地下──グランド・セントラル駅の下にある屋敷で暮らすことを余儀なくされているのだ。介助犬エジソンとともに地下鉄の線路沿いに日課の散歩に出た彼は、ある日、謎の男に遭遇する。れんがの壁にハンマーを叩きつけ、男はなにかを探しているようだ。のちにその男は、死体となって発見され──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちゃっぷ
13
もしかして『この世界の片隅に』と紛らわしいタイトルをわざとつけた? IT長者のジョーは突然広場恐怖症となり、今は愛犬とニューヨークの地下鉄のトンネルでの生活を余儀なくされていた。 そんなある日、不審な男を見かけるが好奇心を抑えきれず現場へ戻ると男の死体があり、さらには暗殺者やCIAに追われることに・・・。 ジョーが得意のITを駆使するのは当然なんだろうが、こちとらITオンチのため物語のリアリティが薄まってしまう気がするし、絶望的な状況に陥ってもどこか緊迫感が感じられなかった。 385ページ2017/04/29
ヒラー
0
表紙の綺麗さの分はあったかな。そういうのもありかな。2017/12/15