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内容説明
中国料理と中華料理の違いとは?
文化/テクノロジー/ビジネスの視点から、
中国人料理研究家が分析!
中国から伝来し、愛され、独自の進化を遂げて日本に定着した中華料理。
そのプロセスを分析し、4000年の歴史の最先端にある日本の中華料理を描き出す。
中華料理に宿るチャレンジ精神とアレンジ力、発明力から、日本が持っていた底力が見えてくる。
日本在住20年の中国人料理研究家が贈る、かつてない味わいの食文化論。
目次
第1章 「中華料理」と「中国料理」は何が違うのか
第2章 中国から日本へ――改良ではなく、発明である
第3章 日本から世界へ――新しいアイデアとイノベーション
第4章 再び、中国から日本へ――さらに、世界から日本へ
第5章 なぜ中華料理は進化できるのか
第6章 中華料理に見る日本の底力と針路
第7章 中華料理の未来とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
31
担担麺風の写真につられて。著者は中国から東工大大学院留学後、大手電機メーカーに勤務しつつ食文化を研究中。中華料理と中国料理の違い。中華は個人経営、ラーメン、炒飯、焼餃子、テーブル四角。中国は中国人シェフ、フカひれ、北京烤鴨、丸テーブル等々。表で比較は面白かったけど。東工大で勉強してこんなこと・・と思っていたら、回転ずしにはベルトコンベアが・・なるほど東工大、そっちから来たかと構えたが、結局それほどでもなし。多方面に話が拡散し過ぎの感。最後に中国家庭料理のレシピがいくつか。西紅柿炒鶏蛋など。ここは良かった!2018/10/15
小鈴
20
料理本ではなく、日本における中華/中国料理をシステマティックに分析する本。分析はビジネス書のようであり、分析のフレームワークに普遍性を感じつつも、食べ物の本として読むときに物足りなさも感じるが、この手の分析はありそうでなかったので読んでよかった。中華料理と中国料理の違いや、日本は視覚の表現は多いが触覚の表現は少ないなどハッとさせられることもしばしば。 2019/04/21
Kentaro
12
中国料理は長い年月を経て、他地域、多民族の食文化を取り入れながら残されていった共通の美味しいものだ。いわば、雑種の開放的な食文化といえる。調理技術の発達により、水や食材に依存せず、現地の人々の好みに合わせた料理を作ることができるようになった。中国料理のほとんどは熱を通すため比較的、安全で安心だ。水や食材への心配が減ることは、中国料理の普及にも繋がる。日本料理にはただ煮る、茹でるなどの加熱料理が多いが、これは水質が良くなければ美味しくならないだろう。そのため、海外での本格的な日本伝統料理の伝播は難しくなる。2018/10/09
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
10
読んでお腹の空く本ではない。プラットフォームの話のあたりから、分析展開にやや無理やりっぽい感が。中国家庭料理のベストとしてトマト卵炒めがあげられているのは異議なし!2018/11/30
ごいんきょ
9
文化、テクノロジー、ビジネスの視点から日本の停滞を打ち破るヒントを分析しています。ヒントは中華料理!2019/01/10