内容説明
『独立国家のつくりかた』のマルチアーティストが夢と現実の交錯する世界をリアルに体感させる。小説の新次元をひらく書下ろし長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yuzuriha satoshi
13
自他のない世界。閉じているようで下界に開けている空間。輪郭はないが確かに存在する労働者たち。時間軸も混沌としている、確かなのは崩壊と建設が同時進行していること。となるとここは……自分なりの答えを見つけたけれど、ここには書かない。 2019/03/28
袖崎いたる
5
建設現場は現実脱出論の地平で読めます。現実崩壊論、かな?2019/04/23
kaz
2
誰もみたことがない景色のはずなのに、まるでその世界の中に生まれて生活してきたもののように臨場感を味いながら読了した。この建設現場とは一体どこで何を指しているのか、それは読む人それぞれに委ねられているのだろうけれど、世界そのもののことのようにも、健康と不調を繰り返す人間のことのようにも思える。「〜みたいな」とか「まるで〜のように」といった比喩がほとんど使われず、その場で見ているかのような描写で統一されている。そのせいか本当にあったことのように思える。というよりも、これは実際に起きたことの記録なのだろう。2020/01/13
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2018年10月初版。書き下ろし。摩訶不思議ワールド!2018/12/09
小物堂社
1
40ページくらい読んでつまらなかった。数日後に読み進めようとしたが、誰が誰だかわからなくなったし、話は進みそうにないし、文章も上手くないので、読むのをやめた。2018/12/15