朝日文庫<br> 闘う君の唄を

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朝日文庫
闘う君の唄を

  • 著者名:中山七里【著者】
  • 価格 ¥689(本体¥627)
  • 朝日新聞出版(2018/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022648945

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内容説明

新任幼稚園教諭の喜多嶋凜は、あらゆることに口出しをしてくるモンスターペアレンツと対立しながらも、自らの理想を貫き、少しずつ周囲からも認められていくのだが……。どんでん返しの帝王が贈る驚愕のミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

328
『どんでん返しの帝王が贈る驚愕のミステリー』とあれば当然どんでん返しを予測する。中盤後半のどんでん返しは読めました!しかしきっとそれこそが作者の思い通りなのだろう(悔) 私は全職業の中で『幼稚園の先生』を最も尊敬します。これは新任の幼稚園先生の、我が子を思うために理不尽に振舞う親たちとの奮闘を描くお仕事小説。すごいよ、保護者会の言い分!恐ろしくて私には到底耐えられない!無自覚からの正論には立向かえない!でもこの先生は見事に、特に白雪姫には泣いた!多くを親世代に問い掛ける、凄く面白い(?)作品でした‼️🙇2019/10/28

SJW

204
埼玉県秩父の片田舎に幼稚園教諭として赴任した喜多島凛がすべての幼稚園行事に口を挟むモンスターペアレンツと対立しながら理想を求めるというお仕事小説‼️中山さんがお仕事小説?と首をかしげるが、後半から話が反転しいつもの中山さんのどんでん返しが炸裂する。お馴染みの渡瀬刑事、「おやすみラフマニノフ」で出いた神尾舞子が登場し中山ファンを喜ばせてくれる。今回、伝えたい不条理はモンスターペアレントの醜さ、過去が知れたときの手のひら返しなのではと思う。後半、東野さんの「手紙」での家族の辛さを思い出してしまった。2019/08/07

しんたろー

199
幼稚園教諭・喜多嶋凛を主人公にした「お仕事小説」の体で中盤まで進むが、一転ミステリ色が強くなって怒涛の終盤に進む…中山さんらしい展開で飽きることなく読めたが、犯人当てやトリックで驚く内容ではなく「加害者家族」の心情や社会の歪み&人の醜悪さを糾弾する作品だった。「どんでん返しの帝王」を期待すると肩透かしだが、社会的なテーマを読み易い文章で楽しませる技は職人芸と言える。ファンには嬉しい渡瀬刑事の登場だったが『ヒポクラテス』シリーズと同じく「美味しいところを持ってゆく」役割に苦笑。健気な凛に別作品で再会したい♬2019/12/25

JKD

96
僻地の幼稚園に赴任した喜多嶋 凛先生。限りなく遊び続ける園児たちとクレーマーだらけの保護者会。どちらも最強の怪物のような存在に囲まれ、奮闘する姿はベタだけど痛快。中盤から凛の正体が明らかになったとたん、一気に重苦しい雰囲気に。続いて新たな事実が続々と。どんでん返しというより、軽快な謎解きでした。2018/08/20

ワレモコウ

79
埼玉にある幼稚園に、新任として赴任した喜多島凛。モンペと戦いながらの成長物語と思いきや…やはりそうはさせませんね。幼稚園で16年前に起こった事件が蒸し返され、後半は中山ワールドへ。およそのオチはわかってしまうけど、解説にあった「サプライズに重きを置いていないどんでん返し」まさにその通りなのだと思う。渡瀬刑事の登場は、ファンとして嬉しかった。同僚のクールな舞子先生が、「おやすみラフマニノフ」の神尾舞子とは!そのサプライズの方が楽しみだわ(笑)2021/09/22

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