ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 兄弟の血―熊と踊れII 下

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ハヤカワ・ミステリ文庫
兄弟の血―熊と踊れII 下

  • ISBN:9784151821578

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内容説明

ただひたすらに復讐遂行に身を投じていく長兄レオ。練り上げられた「史上最大の強盗」は最終段階に突入する。一方ブロンクス警部も、戦いを終わらせるために警官としての領域の限界へと突き進む……暴力で繋がれた父と子の、そして流血に縛られた兄と弟の物語は前人未到の終着点へ! 読むものを圧倒する北欧犯罪サーガ巨篇、ここに完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

174
上下巻、800頁弱完読しました。二番煎じ感は否めなく、前作がノンフィクションで、本書がフィクションであることも影響しているのかも知れません。「事実は小説より奇なり」ということでしょうか?H&Mが頻繁に登場するのは、スウェーデン発生だからなんでしょうね。 2018/11/22

ケイ

148
続編が残念な事は多いが...、この続編に関しては読まなくてもよかったかなとまで思う。「事実は小説よりも奇なり」のところから始めた小説は、そこにフィクションをつけようとした事で破綻してしまってはいまいか。頭が回るからこそ、この作品をハラハラさせるものとしていた登場人物達が、衝動や感情で動いてしまっている。2019/01/10

ペグ

87
父親の暴力を目の当たりにして育ったレオの、罪悪感を全く持たない、復讐しようとする感情が、犯罪にまで発展してしまった。わたしは全ての元凶は父親イヴァンの存在だと思う。断酒した位で善き人になったなんてとんでもない。刑事ヨンにしても苦悩の元は自分のプライド。包帯の中で怯えるヴィンセントがつらい。2018/10/25

のぶ

83
下巻に入り、ひたすらに復讐のために身を投じて計画を遂行してゆくレオ。作戦は着々と成功を収め、最大の強盗作戦は最終段階に突入した。一方、犯罪を阻止すべく警察もブロンクス警部も懸命に奔走する。このあたりのやり取りがとても面白く、スリルもあった。作品全体として、基本はレオを長男とする三兄弟に、父親を巻き込んで、それにクライム性を絡ませたプロットは、とても良く出来ていると思う。悪党一家を中心とした物語ではあるが、その血の繋がりには熱くなるものもあった。2018/11/11

🅼🆈½ ユニス™

71
コロナウィルスの脅威から逃れるため必死な今日この頃、気が狂う程仕事に追われるが、成果は先延ばしになる。疲れと挫折は記憶を養分として育つ生き物だと分かる。「熊と踊れ」の1人のファンとして疑う事をやめてページを捲る。前作以上の喜悦が隠されている。面白い❗️★5❗️2020/02/19

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