内容説明
日本人は宗教心がないとよく言われる。だが、私たちの心の底流には古来、アジア的な生産生活の秩序に根ざした、この上なく純粋で普遍的な信仰心が脈々と息づいている──。この土地に生きた人々の静かな祈りに満ちた「信仰のくらし」とはいかなるものか。保田與重郎、本居宣長、柳田國男らの思想や、列島の文化・民俗をめぐる考察を通じ、“大和心”の古層をどこまでも深く掘りおこす。
目次
はしがき
第一章 信仰のくらし
第二章 神意に適う、ということ
第三章 物にゆく道
第四章 自然に生きる
第五章 鉄器を讃える
第六章 絶対平和論
第七章 神々の在る所
第八章 神宝から民藝へ
第九章 他力であること
第十章 罪と穢れ
第十一章 無心の祭
第十二章 祭と暦
第十三章 荒ぶる神
第十四章 永遠の現在ということ
第十五章 迦微(カミ)と申す名義(ナノココロ)は未思(イマダオモイ)得ず
第十六章 物の道徳
第十七章 炊の煙
第十八章 天壌無窮ということ
第十九章 自給の思想
第二十章 歴史の風景
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yo
4
昔、この著者の本を読んだことがあった(買ったときは気づかなかったが)。『倫理という力』といって、これを読んだ時も「難しくてわけわかんなかった」旨の感想を書いてた。でも、本書とはっきり違う点がある。前の本は「倫理をかなり抽象的に説こうとしたために難しくなった」感じがするのに対し、本書は「何の話をしたいのかが定まってない」感じがする。議論が抽象的で、焦点が不明確で、筆者の個人言語が多用され、果てには引用文の解説もしない。個人的な日記ならお好きにどうぞだけど、人に読ませる文章だと考えるとさすがにまずいと思う。2017/11/13
はちめ
2
全く何が書いてあるのか理解できなかった。これほどひどい本はあまりないのではないか。大層なタイトルだが、最大限褒めて保田與重郎の感想文といった感じ。著者は何の専門家なのか知らないが、巻末の紹介欄を見る限りどんなことにでも平気で知ったかぶりの発言をするタイプのように思う。2017/01/23
トルネードG&T
1
読んでいて難しかったので恐らく理解度は30%ぐらいといったところでしょう。文化的・宗教的表明なのか研究・考察なのか。農村の人は農業で忙しくて文化を継承する余裕は無いとは良く言われますが、そんな農村に生きた人々が感じてきた信仰ということでしょうか。なんにせよ、せめて後でまた読み返さないことにはなんともこれ以上の考えは深められそうにはありませんね。2014/06/17
すぐる
1
△2013/03/29
隠居
1
保田與重郎の解説書かいな。宗教心を刺激されなかった。2012/12/04
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