[カラー版] 地形と立地から読み解く「戦国の城」

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[カラー版] 地形と立地から読み解く「戦国の城」

  • 著者名:萩原さちこ
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • マイナビ出版(2018/09発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784839959784

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内容説明

立地と地形の観点から戦国の城の種類・役割・変容・戦略に迫る!

本書は、城の地形と立地に注目して、戦国時代の城の種類と変化、役割と意義、実用性などに迫った1冊です。キーワードを挙げて章立てし、訪れやすい城を例としながら、なぜその地形と立地が選ばれたのか、どのようにしてその地形と立地を生かし、いかにして戦ったのかを解説しています。

ひとつひとつの城について多面的に追求するものではなく、縄張を読み解き軍事的な工夫や実用性を検証する本でもありません。歴史的解説も、城の見どころも思い切って省きました。ですからガイドブックとしての実用性はありませんが、城を実際に訪れたとき、地形と立地という見地からその城の本質に深く迫り戦略に思いを馳せられるよう、端的にまとめています。

第一章の「城の分類と戦国の城の基礎知識」は序章として、「立地条件による城の分類」をテーマに、城が築かれる場所による呼称の違いと特徴、山城の誕生と平山城への移行、山城の構造について簡単に解説しています。
本書は、城の地形と立地に注目して、戦国時代の城の種類と変化、役割と意義、実用性などに迫った1冊です。キーワードを挙げて章立てし、訪れやすい城を例としながら、なぜその地形と立地が選ばれたのか、どのようにしてその地形と立地を生かし、いかにして戦ったのかを解説しています。
ひとつひとつの城について多面的に追求するものではなく、縄張を読み解き軍事的な工夫や実用性を検証する本でもありません。歴史的解説も、城の見どころも思い切って省きました。ですからガイドブックとしての実用性はありませんが、城を実際に訪れたとき、地形と立地という見地からその城の本質に深く迫り戦略に思いを馳せられるよう、端的にまとめています。

第一章の「城の分類と戦国の城の基礎知識」は序章として、「立地条件による城の分類」をテーマに、城が築かれる場所による呼称の違いと特徴、山城の誕生と平山城への移行、山城の構造について簡単に解説しています。
第二章は「戦国の城を読み解くキーワード」がテーマ。「地形」「地質」「街道」「国境」「支城網」「付城・陣城」「変遷」「改造」という8つのキーワードを取り上げ、戦国時代の城と戦いを具体的に読み解いていきます。実例として、それぞれのキーワードがカギとなる有名な戦いも紹介しています。
第三章では「戦いの城を歩く」と題し、第一章と第二章を踏まえた実際の城歩きを紹介しました。鳥取城攻め、韮山城包囲戦、小田原攻め、関ヶ原合戦と、いずれも現地を歩いてこその醍醐味が実感できる城を取り上げ、著者自身が感じる山城歩きの楽しみ方を綴っています。二章は「戦国の城を読み解くキーワード」がテーマ。「地形」「地質」「街道」「国境」「支城網」「付城・陣城」「変遷」「改造」という8つのキーワードを取り上げ、戦国時代の城と戦いを具体的に読み解いていきます。実例として、それぞれのキーワードがカギとなる有名な戦いも紹介しています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bluemint

14
江戸時代以前の山城が何故その場所にその形でなければならなかったのか、初心者にもわかりやすく解説している。地元の城もいくつか紹介されており、よく知っているつもりだったが、9割近くの内容が初めて知ることだった。小さいながらも、ほとんどの城に地図や図面が掲載されており助かる。平城と違い天守も持たず、建物も残っていないので地味な扱いをされているが、代表的な城の詳しい攻防戦の様子を掲載の地図を辿りながら読むと、戦国の戦いの音が聞こえてきそうだ。2020/03/25

六点

9
戦国時代の山城が如何に地形や立地をよく考え、その最終形態たる地表面の状態が、当時の軍事情勢に深く影響されていたか極めてわかりやすく理解できる。写真が小さいと不満の向きもあるが、キンドルで読んだので「電子書籍ってすげぇ便利」と思い知った。もう少し縄張り図が多くても良かったのにと思わなくもないが、新書だと難しいのですかねえ。2018/10/07

ine

7
戦国時代に強かった武将には、華々しい大逆転勝利等もありましたが、基本的には戦略を練り準備をし、勝つべくして勝っていたと思います。象徴的なのは城で、土木建築技術による防御だけでなく、城同士の綿密なネットワークを廻らし、危機管理と侵攻の両方でのシステムとして運用していた事に驚きでした。例えば織田信長は琵琶湖の東西南北に、長浜、大滝、安土、坂本城を配し、菱形のネットワークを構築。水運で兵や兵糧、情報を集中し、素早く京への進軍、北陸侵攻を可能にしました。戦国武将の強さの理由の一つには、築城戦略もあったと思います。2025/05/23

やま

5
色々な戦国時代のお城が取り上げられていて、知らない城もたくさんあり、楽しませていただきました。文章だけでは分かりにくい部分が多く、城の標高は書いてあるのですが、周りとの高さの差が分からないなど、文字だけではわからず、想像力を駆使しないと理解できない部分もありました。写真や図も小さ目でその中の文字は、もはや虫眼鏡が欲しいくらいでした。実際に城に行ってみてこの本の魅力が分かるのかもしれません。2019/02/28

kumataro33

3
図書館本。城の立地を地形(丘陵、台地、河岸段丘など)、地質(シラス台地、関東ローム層、低湿地)、そして立地(街道、国境、支城網)の面から城のもつ役割や戦略を読み解く。続100名城にもないマニアックな城も多数紹介されている。写真や縄張図などは紙幅の都合上多くはないが、ある程度戦国城郭を探訪した経験のある人が知識を再確認するのにはいい本だと思う。2023/04/15

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