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内容説明
行ってはいけない!!
アジアのシリコンバレー・深センをさまようネトゲ廃人、広州に出現したアフリカ人村、内モンゴルの超弩級ゴーストタウン、謎のゆるキャラ勢揃いの共産党テーマパークなど。中国国内はもちろん、日本や東南アジア、さらには北米カナダまで。中国をテーマに取材を続ける著者が、観光客にはたどり着けない「さいはての地」で見たものとは? 中国の今を炙り出す弾丸ルポルタージュ11連発!!
ようこそ、ちょっと不思議で、心底怖い中国の旅へ。
「さいはての中国」は、単純に地理的な辺境地帯だけを意味するわけではない。それは、誰も気にとめず注意を払わない、現代中国の未知なる素顔を意味する言葉のつもりである。――「序章」より
※この作品は一部カラー画像が含まれます。
※この作品の容量は、61.6MB(校正データ時の数値)です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
120
国内外で中国関係の取材や潜入レポを書いている著者のルポ集。オルドスの鬼城など知っている話もあったが殆どは目新しい内容。大胆かつ経験豊富な著者の中国での潜入ルポは読んでてハラハラしたり知らない話でドキドキしたりと興味深い。著者の他作品も読んでみたい所。2018/11/26
HANA
64
マスコミとか普通の旅行だとまずお目にかからないディープな中国案内記。深圳といえば世界最先端のIT企業群がクローズアップされるけど、そこの日陰に生息するネット廃人とか、習近平の聖地旅行ツアーとか、オルドスの「鬼城」とか色々濃い中国が紹介されている。特筆すべきは南京の慰安婦博物館とカナダの反日組織。普段政治的理由からあまり目にする事の無かった実態と共に、中国政府の人道を政治利用するやり方、人を送り込んで内部から侵食するやり方が本当に恐ろしい。色々あるけど全てを政治と切り離せないのが何とも共産国っぽかったなあ。2018/12/21
skunk_c
58
10年ほど前の取材であり、現状がこの通りではないかもしれないという注意は必要だが、取材対象がよく考えられており、特に習近平ワッチャーを自称する著者らしく、その事蹟を判断することを意識していて興味深かった。雄安新区など本書(というか元の雑誌記事)が日本初紹介かも。執筆姿勢はやはり丁寧かつフェアであり、事実関係に対しては過剰・過小・バイアスが政治的なひずみをもたらすことをきちんと意識しており好感が持てる。「おわりに」で取り上げられるカナダALPHAの取材後の顛末など、こうした姿勢と真逆な方々がいて空恐ろしい。2025/04/26
kan
37
7年前の著作ではあるが、大変面白かった。ネット廃人の集う街やリトル・アフリカから総書記を崇める公園まで、エネルギー溢れる取材力と丁寧な筆力に敬服。中国には知られざる側面や外国に知られまいとしている側面が数多くあり、それを垣間見れるのは本当に面白い。中でも、対カンボジア政策が日本のそれと対照的で、どの国に対しても主張が強く見せ方もうまく、地域の人々の取り込み方のレベルが違う。カナダに対しても同様だ。かといって、日本は中国と同じようにはできないと思うので、日本ならではの戦略を貫くしかないのか、と心細く感じた。2025/05/10
おかむら
34
中国のディープな地域を巡るルポ。2018年と少し前の新書だけど、全く知らない中国情報満載で楽しめた。中国のシリコンバレー深圳のネトゲ廃人とか、習近平の聖地巡礼とか、突然新首都候補にされた田舎町とか、中でも内モンゴル自治区のゴーストタウン「鬼城」はすごい規模よ! なんか中国の開発って規模とスピード感と雑さが日本人からするとウソでしょ?なあり得なさが面白いんだわー。これ「SAPIO」って雑誌連載なので、ガチ保守寄り嫌中向けと思いきや、左右に偏らない真っ当な向き合い方で読んでて嫌な気持ちにならないとこも良し。2025/05/24