小学館新書<br> さいはての中国(小学館新書)

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小学館新書
さいはての中国(小学館新書)

  • 著者名:安田峰俊【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 小学館(2018/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784098253357

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内容説明

行ってはいけない!!

アジアのシリコンバレー・深センをさまようネトゲ廃人、広州に出現したアフリカ人村、内モンゴルの超弩級ゴーストタウン、謎のゆるキャラ勢揃いの共産党テーマパークなど。中国国内はもちろん、日本や東南アジア、さらには北米カナダまで。中国をテーマに取材を続ける著者が、観光客にはたどり着けない「さいはての地」で見たものとは? 中国の今を炙り出す弾丸ルポルタージュ11連発!!

ようこそ、ちょっと不思議で、心底怖い中国の旅へ。

「さいはての中国」は、単純に地理的な辺境地帯だけを意味するわけではない。それは、誰も気にとめず注意を払わない、現代中国の未知なる素顔を意味する言葉のつもりである。――「序章」より

※この作品は一部カラー画像が含まれます。
※この作品の容量は、61.6MB(校正データ時の数値)です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本

120
国内外で中国関係の取材や潜入レポを書いている著者のルポ集。オルドスの鬼城など知っている話もあったが殆どは目新しい内容。大胆かつ経験豊富な著者の中国での潜入ルポは読んでてハラハラしたり知らない話でドキドキしたりと興味深い。著者の他作品も読んでみたい所。2018/11/26

HANA

63
マスコミとか普通の旅行だとまずお目にかからないディープな中国案内記。深圳といえば世界最先端のIT企業群がクローズアップされるけど、そこの日陰に生息するネット廃人とか、習近平の聖地旅行ツアーとか、オルドスの「鬼城」とか色々濃い中国が紹介されている。特筆すべきは南京の慰安婦博物館とカナダの反日組織。普段政治的理由からあまり目にする事の無かった実態と共に、中国政府の人道を政治利用するやり方、人を送り込んで内部から侵食するやり方が本当に恐ろしい。色々あるけど全てを政治と切り離せないのが何とも共産国っぽかったなあ。2018/12/21

skunk_c

57
10年ほど前の取材であり、現状がこの通りではないかもしれないという注意は必要だが、取材対象がよく考えられており、特に習近平ワッチャーを自称する著者らしく、その事蹟を判断することを意識していて興味深かった。雄安新区など本書(というか元の雑誌記事)が日本初紹介かも。執筆姿勢はやはり丁寧かつフェアであり、事実関係に対しては過剰・過小・バイアスが政治的なひずみをもたらすことをきちんと意識しており好感が持てる。「おわりに」で取り上げられるカナダALPHAの取材後の顛末など、こうした姿勢と真逆な方々がいて空恐ろしい。2025/04/26

謙信公

32
怪しい場所への潜入や歴史関連の考察になるとテンションが上がるという著者が見た「さいはて」。深圳のネトゲ廃人、広州アフリカ人村、「習近平の聖地」富平・延川、新首都候補雄安新区、内モンゴル「鬼城」、さらにチャイナタウン西川口や「赤い植民地」カンボジア、極論に偏る「反日グランドマスター」に会うべくトロントまで。急速な発展の裏に潜む歪みや矛盾などをルポ。全てが政治がらみ。「かつてモンゴル人に支配された中国人やロシア人は、いまなお心の底で僕たちの力を恐れている。だから、彼らはモンゴルを2つに分けた」の言葉が印象的。2023/11/30

roatsu

25
ユニークだが鋭い切り口で巨大な隣国が内外に抱える現実へと肉迫した優秀なルポ。複雑な気分になるが、読み物としては文句なしに面白い。冒頭の西川口の状況を始め、膨大な入国者達を始めこの国から利害両面で大きな影響を受けている日本の現状を顧み、今後に備える上でも必読の一冊と思う。特に第3章、6章、7章、8章は日本の国益と日本人の尊厳にも直接関わる重大な取材であり読んでおくべき。習近平を扱った3章は笑って読めるけれども。紛れもない独裁者である彼の政治手法と個人崇拝政策の実態を具に知れば、醜く矮小な嫉妬から安倍総理を独2018/11/13

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