竹書房文庫<br> ザ・レッド・ライン 第三次欧州大戦 下

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竹書房文庫
ザ・レッド・ライン 第三次欧州大戦 下

  • 著者名:ウォルト・グラッグ【著】/北川由子【訳】
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • 竹書房(2018/09発売)
  • おトクな週末2日間!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~5/12)
  • ポイント 225pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801916128

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内容説明

相互核発射――核の脅威が解き放たれる!!

組織的な抵抗ができないまま戦力差に圧倒される米軍は、かろうじて敵を退けた通信施設を足がかりに指揮・連絡系統の回復を図り、一部復旧に成功する。わずかに光明が差したものの、圧倒的な戦力差は埋まらない。防戦一方のアメリカの劣勢は変わらなかった。猛攻を続けるソヴィエト軍により、ベルリンが陥落。逮捕されたネオナチのリーダー、フロミッシュは直ちに処刑され、その様子は世界に発信された。もはやソヴィエトの勝利は疑いようもない状況下にあって、アメリカ軍はなおも頑強な抵抗を続ける。業を煮やしたチェニンコ書記長は、ついに神経ガスと小型核の使用を命じる。欧州最大の航空基地を一瞬にして失ったアメリカ軍に打つ手はない――、ソヴィエト側が確信するさなか、アメリカ欧州軍指令部では起死回生の作戦が進行しつつあった。だがそれを完遂するには、あらゆる犠牲を想定した“時間稼ぎ”が必要であった。刻一刻と戦況が悪化する中、アメリカ大統領は最後の選択を迫られる……。


著者について

●著者略歴

ウォルト・グラッグ
WALT GRAGG
テキサス州オースティンで妻や子ども、孫たちとともに暮らす元弁護士。ロースクール入学前にアメリカ陸軍で軍隊生活を経験し、さまざまな任務に従事。冷戦のさなかには、ドイツのアメリカ欧州軍司令本部に三年間勤務している。この頃、ドイツ防衛時のアメリカ軍の作戦計画に関与し、数多くの演習に参加。本書の着想を得るとともに、これらの実体験が本書の場面設定や描写のもとになった。本書『ザ・レッド・ライン 第三次欧州大戦』が長編小説のデビュー作となる。

●訳者略歴

北川由子
Yuko Kitagawa
翻訳家。英国ニューカッスル大学修士課程修了。得意なゲームはアーケードゲームとレースゲーム。主な訳書に、『亡霊は砂塵に消えた ステルス機特殊部隊777チェイス』『不可解の国のアリッサ』『マインクラフト はじまりの島』(すべて竹書房)などがある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

138
帯を見ると、それだけで何が起こるか半分わかってしまう。帯の書き方には注意して欲しいね・・・竹書房さん。まぁ、悲惨な結果だね。途中まで奮闘して、幸運が重なって生きてきた人たちも、一人、又一人、と死んでいく。この広大な戦場では兵隊なんてただの数字だもんね。とはいえ、そういう趣旨の割に、この人は生き残って欲しいけどなぁ・・・とabsintheでさえ思うくらいには、感情移入させる工夫は見られる。スカッとする最後ではないね。2018/11/28

たぬきオヤジ

18
冷戦後、ロシア経済が後退してから、ソヴィエトとアメリカががっぷり四つに組む大規模な戦いは少なくなったが。本書はそれに取り組んだ。元軍人が書いたものらしく、マスコミに不満でもあるのだろう。ニュースにワザとらしく差し込まれるコマーシャルが笑いを誘う。戦線は膠着しあの兵器も使われてしまう。(本の帯がネタバレしていた)ソヴィエトがやられるところは楽しくもあるが登場人物がどんどん死んでいく流れは喪失感も感じさせる。2020/01/10

12
物量作戦で押してくる新"ソヴィエト"に対し、増援が来るまで持ちそうにない在欧米軍。各々の持ち場で絶望的な戦闘を続ける下士官達に、明日はあるのか。ストーリーテラーの手による緊迫感溢れる筆致はエンタメ性も十分。が、実在する軍事設定と、現実化する可能性を秘めた展開とが、背筋に薄ら寒さを覚えさせる。最前線に置かれた兵士たちの死闘と運命が存分に描かれ、結果的に警告の書ともなる。2019/01/04

ゆーぼー

9
戦争のイメージは、私の年代では、アメリカのテレビ映画コンバットだ。 しかし、WW2から70年以上経過した現代では、このイメージは通用しない。 テクノロジーによる正確且つ強大な破壊力を持った武器での戦いは、短期間で決着が付いてしまうのだ。 チェニンコの野望から始まった対戦だが、その結果残されたものは、破壊され尽くされた国土と、尊い命、深い悲しみだけだった。 WW3が発生したら、地球上に人間が住める場所など無くなってしまうだろうという、強烈なメッセージが、この作品の軸にあると感じた。2018/11/14

かんとり

6
熾烈な戦いでしたな。大規模核戦争は回避したが、戦術核、化学兵器の下では、 通常兵器、兵士はなすすべもなく消滅する。 膨大な数の軍人、民間人が死亡する地上戦、血生臭さより、ゲームのように殲滅していく様は、 読み物だから許されるな、これでは本物の戦争の恐ろしさは、んんーー伝わり難いだろうな。 ロシアの独裁者が始めたドイツ侵攻、甚大な被害を生みながら停戦はかなりあっさり。 ツッコミを入れたくなりながらの読了でした。2021/01/18

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