内容説明
本好きの高校2年生、紙山ヨミは、司書教諭のノリコから、夏休みの間バイトをしないかと、とある本屋を紹介される。さきみたま市の裏道通り三番地にあるその書店の名は「まほろば屋書店」――なんと、魂の宿る生きた本「まほろ本」を扱っている、世にも不思議な書店だった。ヨミはそこでまほろ本の「中の人」サクヤと出会い――?
暖かな筆致で「生きた本」を描き出す、瑞々しい書店ファンタジー!
(第2回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞〈大賞〉受賞作)
※本書は二〇一五年七月に小社より刊行された単行本を元に加筆・修正を行い、文庫化したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
170
魂が宿った本(まほろ本)を扱う書店で、すったもんだする話!サラッとあっさり読めてライトな感じです。ヨミの成長、まほろば屋書店でのひと悶着と両方を楽しめるけど、正直、物足りなかったかな。手探りな感じがしましたね。続編があるので、続編に期待したいと思います。2019/05/23
papako
67
ずっと気になっていて。うーん、若い方向けですね。そして、受賞作ということで、この巻で終わっても成り立つようになってました。なのでこの巻だけでいいかな。2019/09/19
寂しがり屋の狼さん
55
わあ💕好きです💓心が暖まる物語。一気に読んじゃいました(*^^*)【魂の宿る生きた本】だなんて素敵:*(〃∇〃人)*:『まほろば屋書店』…訪れてみたいです(*^.^*)初読みよ作者さんでしたが、他の作品も読んでみたいなあ2020/06/28
佳蓮★道央民
48
★★★★★★私にとって宝物の本になりました✨単行本でダヴィンチで紹介されてていつか読みたいなぁって思ってたら文庫化されて買って読みました!2巻も発売日に買いました。それくらいお気に入りの本になりました。本が大好きな方にはとてもお勧めです\(^o^)/まほろば書店に行ってみたい!本にしか居場所がなかったヨミちゃんの本に対する気持ちがとても伝わった。ヨミちゃんとサクヤの会話が面白くてつい笑いながら読んだ😁もし、本が生きてたらあなたはどうしますか?ありがとうございました‼️2巻も早速読ませていただきます‼️ 2018/11/25
katsubek
42
買っていた単行本が2巻目と気づいたので本書を先に続むことに。やさしい思いに充たされた作。ストーリーを追うことにエネルギーが費やされすぎているという嫌いはあるものの、読んでいて楽しい。そう、いちばん大切なことは、楽しいということである。たとえば読むのが辛い本であってもも、そこに楽しみを見出せるなら、やはり、読む者にとって大きな意義があるといえよう。勿論、本書は読むのが辛い本でもないが、やはり、楽しみを得られるという点で、佳書であるといえよう。ふわりと次作も読んでみるとしようか。2020/02/01