内容説明
いま、日本最大の暴力団で何が起きているのか? 分裂、再分裂を繰り返す山口組が抱える「恨みつらみ」の相克30年史と若き改革者・織田絆誠任侠山口組代表の実像と野望に迫った、著者だけが書けるヤクザルポの極北!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CTC
5
9月の講談社+α文庫新刊。単行本は昨年11月。溝口さんの新刊!とタイトルすらちゃんと確認せずに購入してしまった。あまりに単行本から間がないので、両者の関連を考えもしなかったのだ。家に帰ってがっくりしたが…読んでみると不思議なことに非常に面白い。加筆改編もあるだろうが、前回読み飛ばしていたのかなぁ…。しかし著者のこのジャンルでの著作の充実ぶりは群を抜いているし、任侠山口組 織田絆誠代表のお話は筋が通っていて唸らざるを得ない。堅気の仕事でも筋を通すのは中々難しい訳で、本当に漢が惚れるのもわかります。2018/09/28
こちょうのユメ
1
一般人が知らないヤクザの世界をのぞくことができる。6代目・神戸・任侠の各山口組についての成り立ちや勢力情勢、内紛を書いている。著者はジャーナリストとして長いこと暴力団をウォッチングしているからだろう。面白いのは司組長や井上組長に対してヤクザすごろくのアガリ、これからの組織の理念やヴィジョンを持たない暗愚の帝王としてみている。ゆえに任侠の織田代表をこれからの新しいヤクザとして注目しているのだ。ヤクザ世界も色々な問題を抱えているのだね。2020/02/17
kinghaya
1
★ いま、起こっているあちらの世界の状況を知るにはいいかもしれない。しかしながら、漢の世界でも、現代病に悩まされているのが面白い。一般的な企業の内情にもあてはまるとは思う。しかしながら、不思議な世界。2018/12/15
ばんぶー
0
山口組三国志2023/01/17
にやり2世
0
そもそもどういう存在意義を持つ団体なのか、どういう意志で属しているのかをあらためて考える人がいると知っただけでこの本を買った甲斐があった。抜け出る側が同じ組名にこだわる理由がやっと分かった。五代目の印象薄い理由も分かったし。そもそもといえば、基本的人権って法律の前提にあるはずだよなぁ。2020/07/29