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内容説明
内戦を完璧に封じ込めた「1.0」=江戸、
包括的な近代化を達成した「2.0」=明治、
弱点を強みに変えた「3.0」=戦後。
そしていま、日本は自ら戦える国「4.0」に進化する!
世界的戦略家による緊急提言!
日本に核武装はいらない。
必要なのは「先制攻撃能力」と「作戦実行メンタリティ」だ。
[ルトワック語録より]
●日本のチャンスは北朝鮮の非核化が本格的に開始されてからだ。
●戦争で必要なのは、勝つためになんでもやるということだ。そこにはズルをすることも含まれる。目的は「勝つこと」であり、「ルールを守ること」ではないからだ。
●見事なパレードを行う軍隊は、ほぼ実戦で役に立たない。無駄なことにコストを使っているからだ。
●米中の対立の主戦場は、もはや軍事的な領域から、地経学(ジオエコノミックス)的領域に移りつつある。
●もし日本が本当にリアルな戦略を考えるならば、最優先されるべきは少子化対策だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
326
インタビューや講演を纏めたもので、タイトルほど日本にスポットを当てた内容ではない。戦国時代、徳川と武田の比較などは、結果からものを言っているだけで「?」な部分もあるが、概ねすっと入ってくる。中盤以降は日本に対する言及は少なく、もっと大枠での国家戦略論となる。あまり表に出てこないトランプ大統領の本意が分析されていたり、そういう見方もあるのかと、浅学な私でも理解出来る纏め方がされている。リスク回避重視のポストヒロイックウォーと、少子化に対する、もう少し具体的な打開提言は欲しかった。2019/01/19
まーくん
57
「中国4.0」の戦略家ルトワック著。近代日本の歩みを、①内戦を封じ込めた「江戸システム」②包括的な近代化を成し遂げた「明治システム」③敗戦を逆手にとった「戦後システム」ととらえ、北朝鮮危機を踏まえた④今後のシステムを提案。先制攻撃手段を持てと。純軍事的に見れば理解できるが、戦争体験のある日本人(と子孫)としては割り切れないと思う。金さんの暴走も怖いが、手段を手にした指導層を国民が信頼できるかな?戦略の一つに少子化対策を挙げているが、これには納得。出版社主導の二匹目のドジョウにらいか内容散漫に感じたが・・。2018/10/02
Isamash
56
国際地政学研究所上席研究員の奥山真司がエドワード・ルトワック(1942年生まれの戦略家、歴史家、国防アドバイサー)に6回インタビューして出来た書籍で2018年発行。いつもながら攻撃部隊の安全を重視するためにかえって損失を大きくしているとの逆説的指摘は鋭い。確かに数百年合間内戦防いだ江戸幕府のシステムは戦略的かも。核兵器は国のリーダーが正気ではないことを確認された場合にだけ有効なものなので日本は核武装すべきでないと述べる。確かに日本国にとって人口減との戦いが最重要戦略か。軍事訓練にズル有りの演習が重要と説く2023/07/14
kawa
45
家康が構築した「江戸システム」は、300年近くという長期の平安を招いた。故に、日本人は極めて高度な戦略文化を持つというお褒め。ならば、悲惨な敗戦を招いた「マイナス2.0」をどう捉えるのかと反問したい気分。まあ、単なる結果論、あるいは前振りと考えれば良いのだろう。それはともかく、北朝鮮と自衛隊の課題、冷戦後の戦争文化の変化、米中関係の分析等、著者の論は、最新の日本を取り巻く情勢を、クールかつリアルに切る。説得力ありの興味深い内容。2018/11/09
HMax
43
日本1.0 江戸時代、2.0 明治、日本3.0 第二次大戦敗戦、そろそろ日本4.0が必要な時期。異様な北朝鮮への対処法、軍事力増強し周辺国への圧迫を強化する中国、まずは尖閣諸島へ「海洋保護調査員」を常駐させることから始めては。今回の参議院選挙で「国家戦略」についての議論は全くなし。目の前の年金と消費税の話しばかりで、北朝鮮の核ミサイルや中国空母等、安全保障の話しも一切なし。2019/07/06
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