火星の科学 ‐Guide to Mars- - 水、生命、そして人類移住計画 赤い惑星を最新研究で

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火星の科学 ‐Guide to Mars- - 水、生命、そして人類移住計画 赤い惑星を最新研究で

  • 著者名:藤井旭/荒舩良孝
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 誠文堂新光社(2018/09発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784416618882

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内容説明

「人類の火星移住」というSFの中での話であったことが、今や現実化しつつあります。 NASAをはじめとする宇宙開発機関、あるいはスペースXのイーロン・マスク氏の「2024年までに火星に有人宇宙船を送る方針(火星移住計画)」など、民間企業が火星有人探査に向けた計画も進んでいます。 人類は本当に火星に行けるのか、火星に住むことはできるのか、とても関心あることです。 人類が移住を試みる火星とは、一体どんな惑星で、その表面はどのような場所なのでしょうか? 火星には、水が豊富な惑星であることを示す痕跡があり、火星に生命は存在するのかということは長年の謎です。 この謎を解明すべく、アメリカのバイキング1号・2号から火星表面の観測がスタートし、その後数多くのローバーが投入され、今なお研究が進められています 日本では、2020年代前半の打上げを目指し、火星衛星探査計画(MMX)の研究開発が進められています。 その内容は、火星の観測とともに、火星の衛星フォボスとダイモスの2つの衛星も観測し、うち一つの衛星には着陸してサンプル採取を行い地球に戻ってくるサンプルリターン計画です。 日本の観測、そして世界の観測が進むにつれ、火星の環境が詳しく調べられ、生命の可能性や人類の火星移住についての研究が、日々新しい情報に更新されます。 興味のつきることのない火星ですが、2018年7月31日に火星と地球は約5760万kmまで接近し、5万7千年ぶりともいわれた2003年の火星大接近以降、久々に火星が地球に大接近します。 今年の夏から秋にかけては、南の空の低い位置に不気味なくらいに赤く輝く火星が目を引くことになります。 地球から見た火星はどのように見えるのか、今回の大接近、そして次回以降の火星の接近の様子を紹介しつつ、火星の見え方や楽しみ方も紹介します。

目次

※一部掲載※
口絵:赤い火星の輝き/火星の素顔/自転する火星

第1章 火星という惑星
火星のデータ/火星と地球くらべ/火星のオリンピック
 
第2章 火星の物語
軍神マーズの惑星/火星の赤い輝きのわけ/和歌を詠む夏日星

第3章 火星を見つめた人々
眼視観測の天才―ティコ・ブラーエ/火星だった幸運―ケプラー/望遠鏡による火星の観測―ガリレオ

第4章 火星探査
火星探査に成功したマリナー計画/火星に初着陸――バイキング計画/困難がつきまとう火星探査への道/1990年代以降、盛り上がる火星探査

第5章 火星の接近を見よう
火星の動き/黄道を移動する火星/火星の星空の動き/2018年の火星大接近

第6章 火星面を見よう
望遠鏡で楽しむ火星の見どころ/火星面図/火星観望会へ参加して楽しもう

コラム:火星の記号/火星からの来訪者/火星観測小史/火星人襲来の大パニック ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

95
2022年の火星の大接近も終わったのですが、今後は2年に一度程度はあるようですね。火星については私の子どもの頃はSF小説での火星人や映画の宇宙大戦争などというイメージしか持っていなかったのですが最近の技術などによってかなり様子がわかってきたことがうかがえます。わかりやすい説明とカラフルな写真などによって月の世界よりも面白そうな感じがします。もうすぐ人類が火星に降り立つ日も近いのでしょうね。2023/08/02

たまきら

43
読み友さんの感想を読んで。次々と新情報が舞い込んでくる現在一番ホットな惑星ー火星ってそんな場所だと思っていました。けれどもこの本を読んでみて気づかされるのは、大昔から多くの人たちがこの星を調べてきたということ。そして私の世代には何といっても火星人があったじゃないか、ということでしょうか(笑)。しかも科学者たちのエピソードがおかしくっておかしくって。…とはいえ真骨頂は後半!ここまでわかっているんだ!とワクワクできます。まさに初めの一冊にふさわしく、「火星の歩き方」と名づけたいぐらいでした。2024/03/25

zoe

20
2018年。火星は、古くから科学者の観察対象となっており、目視、望遠鏡、探査機を送り込むまでになっている。地球の直径の半分、体積は6分の1、質量は10分の1。火星探索は進んでいる。1971年ソビエトが打ち上げるも着陸失敗。1997年にアメリカが成功。2004年、2012年にローバーが着陸。2020年代はサンプルリターンがミッション。日本は特に衛星であるフォボスとダイモスを狙う。地球より遠いのに太陽風で大気が飛ばされた。水が極地に。有人探査は往復3年。100人の移住者を打ち上げるロケット、などなど。2023/06/07

アキ

20
いよいよ明日、火星が地球に大接近する。火星にいつか旅することを夢見つつ読む。映画「オデュッセイ」の火星のシーンはヨルダンで撮影された。赤い土は、鉄分の含んだ土。以前水があったことを証明する地形。大気は地球の1%だが、それによる気流が生じ、ストームも発生する。表面の平均温度は―63度、二酸化炭素が95%なので、火星でのサバイバル方法も身につけないとね。日本も2024年MMX計画で2つの衛星の起源を明らかにする計画。帰還は2029年。太陽系の岩石型惑星の中で衛星を持っているのは地球と火星だけ、今後が楽しみ!2018/07/30

toshi

14
その昔、天文少年だったころからお馴染みの藤井旭さんの火星について書かれた本2018/08/30

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