内容説明
岸川昇は、リストラにあい失業中。偶然再会した中学の同級生、真嶋は「武蔵野連合」のナンバー2になっていた。真嶋に誘われ行った六本木のクラブでは有名人たちが酒と暴力と女に塗れ……。そんな中、泥酔し暴れる俳優に真嶋が「自分で顔をナイフで切れ」と迫る――。絶叫と嬌声と怒号。欲望を呑み込み巨大化するキングダム。頂点に君臨する真嶋は何者か。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マムみかん(*感想は風まかせ*)
36
続編の新刊案内に興味が湧き、前作である本書で新野剛志さん初読み。 カバー写真がこ~わ~い~~(笑)。 内容は、(観たことないですが)東映Vシネマってこんな感じ? 違う? 実在の半グレ集団をモデルとしていますが、どの位のリアルさなのかな。 真嶋貴士が凄いようで、でも何だか抜けているような部分もあり、かと言って人間臭くもなく。 最初に名前を見た時に、真島マコトと安藤タカシ…『池袋ウエストゲートパーク』を連想しちゃったので、爽やかさや共感できるキャラがいなかったのは残念。 エンタメとしては面白かったです☆2018/11/16
ララ♂
15
読了2022/05/16
Katsuto Yoshinaga
12
気になっていた一冊。『ヤクザ崩壊 半グレ勃興』『半グレ』で、情報をアップデートしたので早速手を付ける。ヤクザにたてつく半グレもので、もはやノワール系の定番となっているモチーフだが、先に読んだルポによりモチーフのことが良く解り、若干冗漫な長尺ものだが、面白く読めた。半グレについてネットからの情報収集を行うシーンで、「読み始めたら止まらないんですよ。感情を刺激され、どうにもひきつけられるんです」と刑事が語るくだりがある。犯罪モノを読んでしまう心理状態って、こういうことなのだろう。それにしても、ヤクザは怖い。2023/08/27
ねこミー
10
続編の「ヘヴン」に興味を持ち、前編のこちらを読みました。想像していたストーリーとは違い、意外な人物が話の中心でした。2023/08/14
lily
10
元武蔵野連合のナンバー2で現在は闇金業で生計を立てる真嶋貴士が東京を支配するためにヤクザとの抗争を繰り広げる。とにかく女、女、女で性的な描写も多くげんなりするが、裏社会に欠かせない要素ではあるのだろう。もともと関東連合をモチーフにしたそうだが、配役やエピソードなど『闇金ウシジマくん』に似るところが多い(名前も似てる…)松中は滑皮、日枝は戌亥、月子は「若い女くん」に出てくる村田、真嶋の同居人昭江は「テレクラくん」のギャル代、岸川はマサル…というところか。乗りかかった船なので、続編『ヘブン』も読もうと思う。2022/12/23