NHK英雄たちの選択 江戸無血開城の深層

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NHK英雄たちの選択 江戸無血開城の深層

  • ISBN:9784140817537

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内容説明

大河ドラマ『西郷どん』でも描かれる、江戸無血開城。西郷隆盛と勝海舟という傑出した人物のみでなく、徳川慶喜、皇女和宮、篤姫らの選択が歴史上の決断に結節した。歴史学・政治学・脳科学など各分野の専門家と共に、磯田道史が歴史のif に挑む!
※電子書籍版では一部掲載していない図版があります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

297
「歴史のifを考えることこそ、本来の歴史である」。歴史に”もしも”を持ち込むのは邪道、というタブーに挑戦した1冊だ。明治維新のハイライト・無血開城の瞬間を多方面から分析。勝海舟が「終局的に江戸を焼き討ちしても構わない」という最終カードを用意していたことが面白かった。その裏付けとして、江戸の町火消し・新門辰五郎などにそのための「焼き討ち手当」250両を払う、と書かれた資料を見つけ出した。感動!「if」を考える力は、個人の人生の選択を向上させ、戦争防止や、防災にも必要だと、磯田氏は強調。大いに共感する。2023/06/07

むーちゃん

117
江戸城無血開城、西南戦争。 この二つの出来事で西郷隆盛を語る。 やはり、日本人が大好きな要素をたくさんもった人物ですね。 改めて勉強になりました。 2020/03/18

たいぱぱ

74
涙ぐんじゃったよ。BSNHKで放送中の『英雄たちの選択』の江戸無血開城に関係した放送をまとめた作品。流石に磯田さんが書かれてるだけあって非常にわかりやすい。徳川慶喜は僕にとってはMr.ヘタレであった訳ですが、それは思い違いでした。自意識過剰な所あるけど何処か憎めない勝海舟、そして武士の中で一番男らしくてカッコイイと思ってる山岡鉄舟は、様々な幕末モノと全く同じ人物像でした。そして涙ぐんでしまった篤姫と和宮の話。江戸無血開城の裏にふたりの女性のこんな想いがあったなんて。ふたりのことをもっと知りたくなった。2021/02/07

うののささら

67
西郷隆盛と勝海舟の江戸城無血開城。失墜した幕府の命運を一身に担う勝海舟。明晰な頭脳で先を見通し新しい国家を考えた徳川慶喜。機能不全の幕府を倒し外国に負けない豊かな国を作ろうと奔走した西郷隆盛。立場は違うが日本を思う気持ちは同じ。江戸を戦火で失えば日本は立ち行かなくなり、内戦による外国人の介入で国は疲弊する。勝海舟の決断が時代を動かす原動力になり、江戸社会の残ったインフラが明治の発展につながる。徳川取り潰しを最後まで戦った篤姫と和宮。情け無い今の政治家たちと違い、美しい国日本だな。2023/05/26

アルピニア

60
江戸無血開城をテーマに据え、徳川慶喜、勝海舟、篤姫と和宮、西郷隆盛の選択について考察している。新撰組関連の作品を読んでいると、慶喜の行動がどうも腑に落ちないのだが、ここでは水戸藩の気風、国際標準の外交感覚などを取り上げて選択の真意が解説されていた。逃げ回っている印象だった慶喜が自分のやり方を推し進めていたことを知り少しモヤモヤが晴れた。江戸を戦場にしなかったことは賢明な判断だったと思うが、どうにかして内戦を防げなかったのか。あとがきで磯田氏が「ifを考えることが大切」と述べていることが強く印象に残った。→2019/02/21

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