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内容説明
1964年の東京五輪の前には、多くのインフラが整備された。首都高速道路や東海道新幹線は、その代表例だ。東京五輪に向けて進められたインフラ整備は、「都市改造」や「交通革命」とも呼べるほど大規模なものだった。五輪の大会経費(約265億円)の約36倍にあたる約9608億円が「五輪関連事業」としてインフラ整備に投じられた。(中略)インフラ整備を進める口実として、五輪が「利用」されたのだ。(「はじめに」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
35
東京五輪はアスリートファーストでコンパクトでお金のかからない五輪として招致したにも関わらず、1964年大会の五輪と一緒に東京改造へ向かって予算もどんどん膨らんで五輪開催にネガティブになる国民も多く見られるようになった。 1964年当時は、世界でも類のないような速度で東京への人口流入が進み、年30万人のペースで人が増え、インフラの整備、都市計画の改編が余儀なくされ、五輪開催経費の32倍ものインフラ投資を断行した。 2020年はあれよあれよという具合に、大会経費は二倍近くまで膨らみ、とどまることを知らない。2019/12/23
おさむ
33
2020年の東京五輪に向けて、東京では渋谷、品川、虎ノ門の再開発が進んでいる。今回の東京改造の規模は1964年の東京五輪に比べれば極めて小規模というのが、交通技術ライターである著者の説明。本著は前回の五輪で如何に東京が変わったかを詳細に説明する。鉄道、道路、上下水道、空港。高度経済成長という時流に乗って、社会インフラの整備を進めたともいえる。読めば読むほど、市川崑監督の記録映画「東京オリンピック」が観たくなります。2019/01/22
おかむら
24
もし64年のオリンピックが無かったとしても首都高は日本橋の上に作られていたであろう、というようなことが書いてある。今度のオリンピックはそう無茶なことはしないだろうけれども、予算がどんどん増えてるのが全然コンパクトな五輪じゃない感。2018/10/25
wiki
17
どんな街づくりが計画されているのか、その参考文献については丁寧に挙げていただいているので、その点においては概括的に東京がどう変わるかという事について知る事ができる。但し発刊が2018年9月30日ということもあってか、環状第2号線についての記述やBRTについても情報としてまだ物足りない時点での執筆なので、気になる場合は改めて東京都に問い合わせした方が良いだろう。何より「TOKYO2020」で実際日本人はマーケティングで煽っているほどテンション上がってないよ、という事が著者の考えを1つの代表として観察できる。2018/11/16
スプリント
10
オリンピックを誘致して住民が恩恵に預かれるのはスポーツ施設ではなくて交通インフラが整備されることなんだと感じました。2018/11/18
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