内容説明
障がいの子と病気の妻を抱えながら仕事でも成果を出した私を支えたのは、いかなる逆境でも愚直なまでの誠実さで挑む、心ひとつであった。その心さえ持てばどんな人間の運命も変えられる。
※本書は二〇一四年一二月に小社から刊行された単行本『それでもなお生きる』を改題、加筆修正したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
楽毅
5
家族に様々な問題を抱えながら、東レの取締役まで出世した著者が仕事に臨んできた姿勢を中心に綴った一冊。困難に直面しながら、どのように乗り越えて大きな成果を生み出してきたのか。運命を引き受けると言っても簡単なことではないが、常に謙虚な心を失わず、自分を高めるための目標を意識しながら毎日を過ごしていくことが、すべての土台となることを改めて認識した。同時に自分の頭で考えて自分の人生を切り開く姿勢が、困難に直面しても結果として幸福な人生を送る鍵になることを知り、勇気づけられる思いがした。2018/08/11
ぶるーめん
3
買って2回繰り返し読破。著者が別の本で多読の弊害を述べていたが、本書の内容を体得できれば他の本は参考程度でよいかなと思わせる本。著者のような壮絶な運命にはなく、漫然と生きている自分に取って、著者の体験からの論は本当に突き刺さる。著者の生き様はもちろんだが、著者を育てたお母様の言葉、土光氏の「日日新」のエピソードが心に響いた。腹落ちするまで読み返したい本。2018/10/02
くま
2
リーダー論や組織論などを多く書かれている中で、この本は人の生き方について、佐々木さんの経験から書かれたもの。改めて私自身の今までのありよう、そしてこれからのありようを考えるきっかけになりました。 「それでもなお」ということばで自分を支える。理不尽なことがあっても、それでもなお、相手を好きになることはできるのか? う~ん、まだまだ修行が必要な私です。2018/10/27
イワ
1
失敗をいつまでも引きずっていても、ネガティブな感情に支配されて、行動が取れなくなり、判断力も鈍くなっていく。もし失敗しても反省はその日だけにして、次の日はまた気持ちを切り替える。この「一日決算主義」という考え方は実践していきたい。2019/01/19
おばおば
1
著者が苦労してきた方である分、読んでて自分が甘いなぁと嫌になるくらい感じるところが多々ありました。勉強になります。2018/09/26