講談社学術文庫<br> 日本近代科学史

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講談社学術文庫
日本近代科学史

  • 著者名:村上陽一郎【著】
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  • 講談社(2018/09発売)
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  • ISBN:9784065130278

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内容説明

鉄砲伝来、江戸期の蘭学、洋学、明治期以降のダーウィニズム、太平洋戦争の軍事科学から高度成長期へ――。西欧科学を受け容れ、科学的思考を吸収しながら、日本人はいかに変わっていったのか? 科学史研究の第一人者、村上陽一郎の初の単著『日本近代科学の歩み』(三省堂選書 1968年刊を、改題、文庫化。

目次

西欧の科学・技術
西欧科学接触以前の日本の「科学的」状況
キリシタン期の西欧科学技術との接触
蘭学期における西欧科学の影響
幕末期の西欧科学
明治期以後の日本と西欧科学
日本文化と西欧科学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樋口佳之

26
書き手としてはまだ青臭い人間が、何とかこうした「大きな物語」に挑戦した時代もあったこと、また、その結果を、とにかく一つの証言として、ここに読むことができる。そう考えることで、本書を学術文庫に加えて戴ける意味もあるのではないか。これが、私の辿り着いた結論/あとがきにあるこの言葉、読んでいる間の感覚にそうものでした。2019/04/11

Ex libris 毒餃子

5
日本へ科学が導入されてきた経緯を論じた本。技術の導入も同列に論述されている。元々の発行年が1977年のため、現代との隔たりがややあり。2019/01/26

無重力蜜柑

4
古墳時代の渡来人から天平時代の中国文化、戦国時代の鉄砲伝来、江戸時代の蘭学を経て日清・日露戦争辺りまで、日本と外国の科学史的な交流を描いた本。とはいえ著者の目標はもっと巨大な「日本文化」を描くところにあり、終盤では「日本人とは」「日本文化とは」という話が出てくる。68年に初版が出た本だけあって流石に今読むと雑なグランドセオリーと言わざるを得ないが、著者もそれは理解しており学術文庫版の後書きでは釈明してる。科学史としても近代と西欧、キリスト教の先進性を自明視する進歩史観が基調であり、クーン以前という感じ。2021/08/11

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