内容説明
銃弾砲弾が飛び交う最前線。死線を越えた写真家の眼前で米兵が頭を撃ち抜かれ、擲弾銃によって解放軍兵士が吹き飛んだ。米ソ冷戦を背景にしたベトナムの悲惨な戦場、自国民を大虐殺したカンボジア。祖国を守るため、自由を得るため、差別や貧困から脱するため、戦う兵士、破壊される農村民。戦争ドキュメントの最高峰。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
p-man
13
様々な顔が写されている。奇襲を受けて、窪地に伏せる兵士。捕虜となり暴行を受ける兵士。基地で神父と共に祈る兵士。目の前で親を殺されて泣き叫ぶ子供達。夫の墓の前で号泣する奥さん。銃弾で右手右足を失った小さな我が子の前で茫然と佇む父親。石川氏がベトナム戦争と周辺の紛争の最前線で命を懸けてシャッターを切った強烈な写真。そのドキュメントは淡々としていて、かえって緊迫感があり、銃声と爆発音が聞こえてきそう。実際に戦場に立たなければ書けないものだと思った。 2018/07/03
健
8
ベトナム戦争、カンボジア内乱で現地で何が起きていたかを詳細に紹介するルポルタージュ。多くの写真が文章に現実感を与え、現地の人々の悲壮感、兵隊のやるせなさ、ポル・ポト政権の言語道断の卑劣さが直に伝わってくる感じだ。これを読めば戦争の悲惨さを理解せざるを得ないし、徹底的な平和主義と反権力を肯定させざるを得ない。2018/09/11
ゆう
2
長かった。重かった。内容は重いはずなのに、文書が上手だからすっごく読みやすい。読んだという達成感はすごい。2018/07/31
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