文春文庫<br> スクープのたまご

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文春文庫
スクープのたまご

  • 著者名:大崎梢【著】
  • 価格 ¥743(本体¥676)
  • 文藝春秋(2018/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167911362

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内容説明

入社2年目の女性編集者が週刊誌に配属された!
殺人事件に、アイドルのスキャンダルに、東奔西走のお仕事小説。

老舗出版社・千石社の入社2年目社員、信田日向子24歳。
体調を崩した同期社員のかわりに、急遽「週刊千石」編集部へ異動が決まる。
「絶対無理!」
怯える気持ちを押し隠し、未解決の殺人事件やアイドルのスキャンダル写真のたれ込みなど、ハードな取材に挑戦する日向子。
日向子は毀誉褒貶かまびすしい週刊誌の仕事に、自分なりの意義を見出していくことができるのか?

週刊文春編集部に徹底取材!
同じ千石社の女性誌編集部を舞台にした『プリティが多すぎる』が2018年10月からドラマ化!
話題のお仕事小説です。

解説・大矢博子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじさん

90
週刊千石の事件班に異動になった入社2年目の信田日向子の新米記者の奮闘記。週刊誌というとスクープ連発するあまり好感を持てないイメージが強いが、ここに描かれている週刊誌編集部の仕事に実態は、私のイメージを一変させるものだった。真実だと自信のある記事しか載せない、それだけの責任を持って真摯に仕事に取り組む。日向子も最初は、私と同じ気持ち仕事に励んでいたが、取材で出会う人々と仕事をすることで、週刊誌記者としての意義や存在を意識することになる。丹念な取材の元に書かれた、この作品は週刊誌に対する見方を変えてくれた。 2022/03/07

ユメ

47
忌み嫌う「週刊千石」に異動させられた日向子が自分の仕事の意義を探すうち、私も週刊誌に対する考えを自然と改めさせられていく。小説と週刊誌は同じ役割を担っているのではないか。作中で何度か提示される問いにはっとする。読後も週刊誌のやり方を手放しに肯定する気にはなれない。本書で「週刊千石」がヒーローとなったような感動的なドラマも、現実にはそうそうないだろう。しかし、週刊誌がそういう可能性を持った媒体であることは心に留めておきたいし、何よりさすが大崎さんというすぐれたお仕事小説を堪能させてもらったことは間違いない。2018/10/02

はるき

36
 週刊文春が読みたくなる。いや、正直に言おう。「週刊文春が大好きな自分を認めたくなる!!」奇跡的に出版社に入社した日向子。四苦八苦しながら社会人一年目を終えようとした彼女に異動の辞令が・・・・。初めての異動先は悪名高き週刊誌!!地味で真面目な彼女が、仕事にハマっていくいく様が小気味よく痛快でした。面白いです。2018/09/11

らび

33
千石社シリーズ第3弾は「週刊千石」の編集部お仕事小説。入社2年目のまだ新人が転属した部署で週刊誌の編集者たちの仕事ぶりが分かりやすくそして、スクープを追い求めた張り込みや執念は刑事か!と思うくらい、週刊誌も志を持っているのか。このたまごがこの先どう育っていくのか、駆け出し記者の奮闘を祈ります。2018/12/06

香翠

25
この小さなたまごを日向子と北浜班はどうして行くのだろう?桑原くんは?事件の関係者たちは?週刊誌に対するイメージは変わりつつあるけれど、気になる事はまだまだたくさんある。2018/11/08

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