マネー戦争としての第二次世界大戦

個数:1
紙書籍版価格
¥1,540
  • 電子書籍
  • Reader

マネー戦争としての第二次世界大戦

  • 著者名:武田知弘【著】
  • 価格 ¥1,232(本体¥1,120)
  • ビジネス社(2018/08発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784828418322

ファイル: /

内容説明

第二次大戦を皮切りに今なお続く経済戦争。その原因とは?変わりゆく経済事情に翻弄される各国。誰がどこで読み間違えたのか。歴史から経済を読み解き、現在に至るまでの変遷を追った経済戦争秘録!戦前の日本が震撼した「在米資産凍結」という名の経済封鎖が戦争を起こすきっかけだった!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

32
ヒトラーはナチスの創設者にあらず(032頁)。経済とは自分だけが潤うことはできない。空いても健全なときに、はじめて自分が潤うことができる(043頁)。独裁が支持された背景も第2章には書かれている。ドイツ財界には共産党への恐怖があったという(054頁)。ヒトラーは3年で失業者を6分の1まで減らしたという(055頁)。アベノミクスでは半失業者=非正規を増やしただけだけどね。ナチスは当初、公共事業や福祉増進に予算を使っていた(059頁)。2016/05/08

シュラフ

25
第二次世界大戦は枢軸国側(日独伊)の敗北によって、連合国(正義)と枢軸国(悪)の戦いとして我々は歴史を学んでいる。石油資源のないままに米国という大国相手に開戦に踏み切ってしまった当時の日本の愚かな為政者を嫌悪する。だが戦争に至る事情を経済面から客観的に眺めてみると、また違った真実が見えてくる。米英仏のエゴというものこそが大戦に至った原因ではないか。つまり第二次世界大戦とは経済問題こそが発端。戦前の日本すなわち悪、と単純に考えるな。歴史修正主義ではなく、戦争の真の原因を見極めねば犠牲者らの魂は救われない。 2018/10/21

ちゃま坊

16
1930年代のドイツ、日本、アメリカ、イギリスの経済を見ると第二次世界大戦への歩みが分かってくる。隣国の戦争に加担して第一次世界大戦で莫大な賠償金を背負ったドイツ。経済は破綻しハイパーインフレと失業でドン底だった。失業者救済で台頭してきたヒトラーは救世主に見えたのだろう。ケン・フォレット「百年三部作」や船戸与一「満州国演義」の時代背景を思い出す。今アメリカ中国の貿易戦争で関税の応酬をやっているが、当時と似て来た。2019/09/24

hk

8
「エンピツからミサイルまで」 これは戦前に総合商社として世界を席巻していた三井物産を揶揄したフレーズだ。翻訳するなら「何でも売りやがってけしからん。この黄色い肌をした死の商人め」ってな具合であろうか。本書では多くの学びを得たが、ここでは世界に冠する総合商社・三井物産登場のエピソードを要約してみよう……明治維新直後、日本の主力輸出製品は「生糸」だった。生糸とは絹の原材料であり、日本全国で「零細事業主」により生産されていた。この構造的欠陥をついて外国商人は利鞘を抜くために一計を案じる。まずドケチな筈の外国商人2015/11/29

スプリント

8
既得権益を離さない米英仏と敗戦からの復興を目指すドイツ、新興国日本。第二次世界大戦を引き起こした経済的要因について掘り下げています。2015/11/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9811779
  • ご注意事項