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内容説明
合戦に明け暮れる戦国の世を、女たちは時代に翻弄されながらも、男以上に知略をつくし、たくましく、したたかに生きた。父母の敵である秀吉の世嗣を産んだ茶々、姉と心ならずも敵味方にわかれてしまう江、茶々と秀頼の命を救いたいと講和交渉に奔走する初の浅井三姉妹。秀頼を生かし徳川の親藩として豊臣家を存続させようとした北政所おね、壮絶な死をもって夫婦の愛憎に決着をつけた細川ガラシャ、謀叛人として夫に殺された築山殿など、後世につくられた虚構の伝説を覆す画期的な戦国女性列伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
多津子
10
浅井三姉妹と同時期に生きた女性の話いろいろ。個人的には伊達政宗の母・義姫の話が面白かった。弟小次郎を死んだことにして出家させ、母とも手紙をやり取りし晩年は城に迎え、その関係は良好だったという。生き抜くための力強さと、家を存続させるための知恵比べ。それぞれの生き様。2022/11/20
ムージョ
1
戦国時代の武家の女性たちの人生を、簡潔にまとめてある。結局築山殿がなぜ殺されたかはっきりしたことはわからないのね。家康の意志説もあるし。義姫と息子の政宗が仲が良さそうなのが意外。もし溺愛していたという小次郎を惨殺されていたらこうはいかないのでは?義姫の問題はブラコンで実家依存気味ということでは。女性たちが手駒として利用されながらも、それぞれ意志を持って動いていたことがわかる。さて彼女たちにとって大事なのは生家なのか、婚家なのか。2019/12/22