幻冬舎アウトロー文庫<br> 修羅を生きる

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幻冬舎アウトロー文庫
修羅を生きる

  • 著者名:梁石日【著】
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 幻冬舎(2018/08発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784877288273

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内容説明

自らの父親をモデルにした最高傑作『血と骨』の原点にして、著者のあまりに凄絶な半生記――破天荒な青春時代。マルクス主義への傾倒。詩への耽溺。事業の失敗。大借金。大阪を出奔し、仙台へ。再び無一文になり、東京でタクシードライバーになる。神をも恐れぬ強大な父親への骨肉の葛藤と、女と酒に溺れた無頼と放蕩の日々を綴る衝撃の回顧録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オカピー

9
「血と骨」の著者。あの強烈な父親の残像は、今でも残っている。それほどインパクトありました。ヤン・ソギル(梁石日)の波乱に富んだ人生、在日朝鮮人、戦後の混乱、自身の親に似た、似てしまった生き方。若いころは誰でも大なり小なりあるだろうが、自暴自棄の生活、何をやってもうまくいかないとき、酒や女に逃げる弱い自分。後悔ばかり・・・そんなことも、重ね合わせてしまった。2023/08/27

モリータ

9
◆95年講談社現代新書刊、99年文庫刊。梁石日(1936-)の少年期から青年期の半自伝。◆父との抜きがたい関係が軸となっており、『血と骨』(98年)の金俊平がほぼ実在していたことと、その執着の凄まじさ(コメに引用するが、金融暴力団と話をつけた後に襲撃される)に驚く。また、詩作と作家達との交流、「アパッチ族」の顛末、事業と資金繰り地獄、『タクシー狂想曲』に繋がる破滅的な日々など、荒々しく芳醇な半生が語られている。◆内容的にはうってつけだとはいえ、講談社現代新書から幻冬舎アウトロー文庫で再刊というのも凄い。2021/12/23

5
P232「ただ「修羅を生きる」を書く過程で、そして書き終えて私の半生を振り返ってみたとき、自分のあまりの自己中心的で破滅的な生き方に愕然としたのだった。それは父の生き方とどこかで重ねている自分を発見し、父に対する憎しみが実は自己嫌悪の裏返しであったことに気付いたのである。」著者が苦悩を乗り越えることはないのではないだろうか。簡単に終わる苦しみではなく、一生続く葛藤だと思う。作家になった今、振り返って「あの頃は大変でした」と言えないだろう。梁にとっての修羅のような人生は現在進行形であり、死ぬまで続くのだ。2015/04/23

方々亭

4
内容の濃すぎる自伝的エッセイ。衝撃的な名作『血と骨』は難産で、本作で父親との葛藤・抗争を描いたことで書くことができたとのこと。『血と骨』以降の、事業の失敗とその顛末もイヤになるくらい十二分に濃い。『全裸監督』の村西とおると似通ったダイナミックさがあると思った。2022/07/22

tecchan

2
著者の代表作「血と骨」を読んだのはどのくらい前だったろうか。この作品は、今から25年も前に書かれた血と骨の原型ともいえる作品。著者の少年期から青年期にかけての半自伝。父との確執、家族の悲運、無頼と放蕩の破天荒な生き方が赤裸々に描かれている。2020/07/05

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