内容説明
“嫌われ松子”の死から四年。大学を卒業したものの無為の日々を送る松子の甥・川尻笙は、初めて夢を見つけようとしていた。一方、望んだ医師への道を着実に歩んでいた笙の元恋人・明日香にも人生の転機が訪れていた。松子の生を受け継ぐ二人の青春を爽やかに描く表題作他、松子が思いを寄せた風俗店店長・赤木の晩年を描く「八雲にて」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ach¡
47
図書館行く。松子返す。松子ロス埋めたい。やっぱムネリンの棚行く。どれにしようか…はッ∑(゚Д゚)!「続・嫌われ松子の一生」書いてある。ウソ!取る?取らない?取るよね〜。あらすじ?見ないよね〜。で、借りる?よね〜。で、直ぐ読んじゃうよね。松子♩松子♩ワクテカするよね。期待しちゃうよね。で、だんだん気づくよね。それでもギリギリまで、もしかして…もしかするんじゃないかと思うよね。人ってそういう生き物だよね。確かに続…ではあるけども…後日譚だけども…松子出てくる訳がないけども…期待して読んだら肩外れるね。別物だね2017/11/19
NADIA
39
嫌われ松子の甥・笙とその彼女・明日香の後日譚。明日香は医学部に合格して医学生として、笙はフリーターとしてのそれぞれの生活を送っている。明日香は新しい恋人と沖縄に向かう飛行機の中で医療従事者への呼びかけに堂々と応じる女医に感銘を受け、彼女のような医師になるための道を目指したいと感じる。笙の方は成り行きで入団することになった小劇団で演劇の魅力に取りつかれロンドンで公演することを目標として役者の道を歩みだす。夢と現実。生き方として夢を追いかけるのは愚かなことなのか。松子の続編ということだが、本編未読でも問題なし2024/03/10
Junichi Yamaguchi
37
『のっぺらぼう』… 嫌われ松子の後日譚。 ゴールデンタイム… いいタイトルだ。 性別問わずに皆の中には松子さんがいるのかな⁈ 今の選択、自分自身がゴールデンタイムだと思えるように、ほんとうに必要なものだけを選別できる目を養いたい。。2017/07/13
こんぺいとう
35
「嫌われ松子の一生」の続編ということだが、どっちかというとスピンオフ的な作品というか、趣が全く違う。松子の甥の笙と恋人だった明日香の2人の視点から現在が語られて行く。別れた後もそれぞれ別の場所で別の人生を歩み始めた2人。新たな出会いの中で、将来について悩みながらも人生経験を深めていく。ラストも爽やかだった。2017/11/17
かんちゃん
31
「嫌われ松子」の続編ということだが、雰囲気はずいぶん違う。就職に失敗して無為に過ごす中、偶然の出会いから夢を追い始める笙。一方で、モヤモヤした感情を抱いたまま玉の輿に乗ろうとする明日香。二人の物語が交互に語られる。生きるって大変だね。そして面白いね。2016/12/05




