幻冬舎文庫<br> ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー

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幻冬舎文庫
ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー

  • 著者名:山田詠美【著】
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 幻冬舎(2018/08発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784877284756

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内容説明

「体はね、お菓子のようなものよ。心はね、パンのようなものなのよ。ベイビー」(「ME AND MRS. JONES」より)。「女の愛し方を知ってるの?」「体は知ってるけど、心の方は自信がねえな」(「FEEL THE FIRE」より)。ソウル・ミュージックの名曲タイトルを冠した8つの短篇からなる、極上の恋愛小説集。センセーションを巻き起こした第97回直木賞受賞作にして、著者の代表作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

92
恋したことがある。朝も昼も夜もずっと一緒に居たかった。一瞬離れただけでも呼吸が止まるかと思った。好きと欲しいが一体化して泣きたい程切なかった。そして幸せだった。その瞬間が目の前に蘇る。自分が蜂蜜漬けになっていた頃の記憶。そしてもう戻れない日々。もう一度あの頃に戻れたらと思う。だけどあんな苦しくて切ない思いにはもう耐えられないとも思う。彼もそうやって私を思い出すことがあるのだろうか。私の付けていた香水を覚えているだろうか。初期の山田詠美はやはりいい。2019/12/19

遥かなる想い

87
1987年に出版され、センセーショナルになった本を 今日読んだ。時代の先をゆく小説は元々苦手だったが、比較的素直に読めた。黒人音楽(ソウルミュージック)が何なのかはよくわからないけれど。 2010/04/24

おか

65
直木賞受賞作。「What’s going on」「Me and Mrs.Jones」「黒い夜」「Precious Precious 」「MAMA used to say」「Groove tonight」「Feel the Fire」「男が女を愛する時」全て70年代のソウルミュージックを題名にして 男と女のmake loveを 詠美さんらしい描き方で書いている。ちょっとエロティックだけど 詠美さんの性描写 結構好きだし 心理描写と相まって良い世界観 全てユーチューブで音楽聴きながら読めたので 最高でした!2017/10/17

hit4papa

56
女性目線のスカしている系と思い読まず嫌いだった山田詠美作品。ところがどっこい、男心の根っこのところをしっかり理解しています。本短編集を読み進めながら、「それそれ!」と頷くことしきりです。カタカナ英語の多様も慣れれば、フィール・ソー・グットになりました。男たちが日本人じゃないから、ちょっと甘えた様子でもベタつき感が少なくて良いんでしょうね。怪しげな恋愛関係も嫌な気持ちにはなりません。「僕もセックスは大好きなんですけど、セックスを我慢するのも大好きなんです」(「男が女を愛する時」)は名言でした。【直木賞】 2018/06/10

かみぶくろ

54
3.4/5.0 アメリカの黒人たちの恋愛性愛短編集。著者の黒人への愛が伝わってくる。もわっとした濃密な空気感を感じつつ、感情への正直さというか、虚飾をまといすぎない人間らしさは清々しい。スラング混じりの言葉回しも慣れてくるとクールに感じられてくるから不思議。2023/03/26

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