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内容説明
症状が3年以上長引く、または再発を3回以上繰り返す「慢性うつ病」。服薬と休養で半年もあれば治ると言われるうつ病だが、実は1割強は慢性化し、いった ん慢性化した患者は、投薬治療中心の現在の日本の精神科では敬遠されがちだ。しかし、あきらめる必要はない。家庭や仕事など現実を直視し、抑えられてきた 怒りや悲しみの感情を解放すれば、慢性うつ病は必ず治る。10年以上苦しんだ人が、「もう大丈夫」と確信できるまで回復したケースを紹介し、カウンセラー が自分の心との向き合い方をアドバイス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たか
22
メンタル疾患を治すのは薬でも医者でもない。 自分自身の考え方を変えることがもっとも大事。 ダメな自分を受け入れること、完璧を目指さないこと、他人を受け入れること等、性格が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人生が変わる。いい言葉だな~✨2016/12/09
太田青磁
9
単なる風邪といったなまやさしい病気ではなく、たとえるなら、心の肺炎か心の結核です。との言葉がぐさりと刺さります。3年以上続く3回以上の再発を繰り返す慢性うつを複数のケースをあげて丁寧に扱っている。疾病利得の説明と怒りと悲しみの感情の解放に救われる思いがする。2013/08/27
イプシロン
5
私自身、慢性うつ病で苦しんでいるのだが、これは良書だと感じた。脳科学的内容がもう少し欲しい気もしたが、この程度で良いのだろう。なぜって、うつ症状があると、難しい本を読むことすら大変だから。治ってゆく実体験があるのが何より良い。うつ病になっても人間なんだよ。患者(文中ではクライエントと表現されている)とカウンセラー(筆者)の対話が、そう訴えかけてくる気がした。最後にある実例はクライエントが(癌で)亡くなってしまうというかなり重いものだが、うつだって自殺するわけですから、こうした実例に教えられることに感謝だ。2013/06/25
金平糖
4
C。2020/12/21
Takateru Imazu
2
慢性うつ病は必ず治る 2010/11 著:緒方 俊雄 うつ病とは、気分が落ち込む病気である。普通の落ち込みとうつ病とはどう違うのか。ただ気分が落ち込むだけでなく、夜寝られなくなる、食欲がなくなる、気力が減退する、集中力が低下する。それが2週間以上続くと、うつ病と考えられる。 うつ病は誰でもなる可能性がある病気である。一生のうちに、男性の5%から12%、女性の10%から25%はうつ病になると言われている。このため、最近はよく「心の風邪」と言われている。 本書の構成は以下の6章 2017/06/03