内容説明
お前は今日から川中歩美だ――少年院を出たその日から、私は財閥令嬢の身代わりとなった。本物の歩美はどこにいるのか? 陰謀が渦巻く中、真相をつきとめようと試みた少女が見たものとは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
86
大金持ちの孫になりすました少女。 罪を犯した少女だが, おばあちゃん,ともだちとのやりとりの中で,才能と感性が磨かれて行く。 人として成長していく様を,きもちよく見守ることができれば良いが, 友達の父親の自殺など,さまざまな事件に巻き込まれて行く。 お金持ちの家系の争いの中,本物の川中歩美が最後に登場するかどうかが筋道の絶好調。 映画にしたら面白そうな題材だと思いました。2011/04/26
Ray
14
【kindle】初赤川作品。中高生ぐらいの時に読めば、もっと色々と感じることもあったんじゃないかなと思いました。テンポも良くとても読みやすかったです。同じ内容でも、もっと色々と書けそうなところすっきりとした構成としているところが洗練されているなと思いました。2015/07/18
とま
11
★★★★☆「…不運を不幸にするのも幸福に変えるのも、心の持ちようなのよ」高校生のときよく読んでた赤川次郎。久しぶりに。少し迫力にかけるけど、最後の最後までハッピーエンドていえると思う。2013/09/03
読み人知らず
10
面白い。中学生くらいに読むといい赤川次郎。そういうつくりになっている。2016/11/23
波多野さん
8
この本の見所を語れと言われたら、迷わず歩美さんのカリスマ性と答えますね。そのくらい人間が出来過ぎてる中学生に脱帽です。赤川さん、初作品だったのですが思った以上に読みやすい文章です。無駄な文を削りとってなおかつ物足りなさは感じさせない。すごい作者さんですね。2013/04/25