内容説明
前科十二犯、懲役三十年。西成を拠点に「シャブ極道」として知られた元組長は、なぜ薬物の更正支援活動を始めたのか。売人、使用者としてつぶさに見てきた覚せい剤の恐怖。溝口敦氏による序文・対談収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
carl
20
登録者9って感じでした。2018/11/30
チェアー
13
覚せい剤の密売人という経験を生かして、更生者を支援するという趣旨は多としたい。ただ、途中まで医学や行政のバックアップを求めず、覚せい剤経験者による運営を目指していたのが気になった。覚せい剤は本人の意思を完全に破壊するため、更生には医学的、社会的なアプローチはどうしても必要になる。試行錯誤はあると思うが、最終的に筆者の思いが通じますように。2018/12/09
Daisuke Oyamada
7
著者は40年あまりで、200kgの覚せい剤をさばき、 前科12犯、服役年数累計30年。 現在は罪滅ぼしの意味を込めて、覚せい剤依存症者更生支援団体「日本達磨塾」を設立し活動している様子が描かれています。 なぜ売りさばく側から、支援側に移ったのか。 最後の服役前に、交通事故で同乗していた女性を殺したという。 覚せい剤は睡眠欲を奪う。 そのため、薬が切れたとき凄まじい倦怠感を・・・ https://190dai.com/2023/01/29/シャブ屋の懺悔-西成密売四十年-木佐貫真照/2023/01/25
しょうじ
3
図書館で西成関連の棚にあったので何気なく拾い読み。鹿児島での幼少期に父親から「見込みあるからヤクザにでもなって人の上に立て」的な言葉をもらうってところから驚き。出版時に70歳くらいであったそうだが、前科12犯で懲役は延べ30年くらいであったそうだ。覚醒剤を無くすことはできないと思うが、止めたいと思う人を救いたいと救済組織を作って活動してゆきますと締めくくられていた。ネットでこの組織を調べてみると最近は活動していないようだ。著者も救済活動から極道へ戻ったような情報もある。西成って昔からこういう話が多いなぁ2025/02/09
さくら
3
元ヤクザで元組長且つ麻薬売人だった人の著書。前科十二犯、人生の半分くらいは刑務所の中。かなり経歴に驚いた。文章を読んでいると、この方はヤクザの時から人に好かれていたのだということが分かる。覚せい剤が原因で、人を死なせてしまった罪は決して消えない。それでも、何をすべきか。そう考えた男性の生き方が書かれている。2023/07/14
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