内容説明
極上の酒コラム118本所収。バーで、居酒屋で、寝室で……。〈酒場〉で過ごす時間をいろどる本の話と映画の話がつまったエッセイ集。作家、翻訳家、エッセイスト、ミュージシャンで、アメリカ文化や映画、音楽、ファッションに造詣の深い著者が雑誌・新聞等で発表してきた、本・映画・音楽・旅・食と酒にまつわるいい話を集めました。酒―――。酔うほどに、読むほどに、人生を豊かにしてくれるもの。そして、毒のなかでは極上のもの。
〈目次〉
◎開店直後のバーで
◎酒の本棚 酒場で話せる62冊
◎酒と映画と音楽と
◎「和」に酔う
◎旅に酔う
◎ミステリに学ぶバー十戒
◎酒がぼくを育ててくれた
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
19
音楽やミステリ、映画とそれにまつわる酒の思い出を語ったエッセイ集。一つ一つが短くて読みやすく、引用されている本に興味がわき、お酒を飲みたくなるような内容だった。蘊蓄もそれなりに語られるけれど、嫌味無く読める語り口で楽しかったです。2018/09/22
mawaji
11
図書館の書評本コーナーで目にして手に取りました。亡父もまたかなり聞こし召すほうでしたが、横座の傍に置いてあったガラス瓶の茶色い液体を「なぜこんなところに麦茶が」とひと口飲んだらそれがウイスキーで「うぇー」と半ベソになりながら吐き出した小学三年生くらいの頃を思い出しながら読みました。世の酒飲みのほとんど誰もが最初はビールはまずいと思ったはずなのに気がついたらがぶがぶ飲むようになっていて、今では尿酸値を気にする年頃に…。「酒はいいものだ。実においしくて。毒の中では一番いいものだ」という葛西善蔵の言葉を実感中。2018/11/14
西澤 隆
9
いろんな本が紹介されるのは、楽しい。古い本が懐かしく呑んだ日々とともに紹介されるのでずいぶん古いエッセイなのかと思えば案外と今世紀のもの。だとすれば、数々の外つ国の酒への丁寧な思いとは裏腹に、最近の日本酒はうますぎるだの、特級一級二級だったころはわかりやすくて味の素を二級酒に入れると一級酒の味になるだのといった下りは日本酒呑みとしては残念な思い。とはいえこういう手触りの文章に強く憧れた日々があったことを懐かしく思いだし、冷凍庫に最近話題になっている地元のクラフトジンを入れておこうかななどと思ったりも(笑)2022/05/10
K
6
スペンサーの料理を書いた人だったか。マイナーなスピリッツやカクテルが出てきて読み応えある。マティーニをジン指定でオーダーしよっかな。2020/12/22
tomosaku
5
「酒を飲まない人生は、人生を半分しか生きていないのも同じ。それならば、酒を飲む人生も人生を半分しか生きていないのではないか」から始まる、作家、翻訳家である著者による酒にまつわるエッセイ。なるほどその発想はなかったが、然り。本、映画、音楽、落語、そして旅。著者の手にかかればあらゆる所に酒の影が見え隠れする。そして人は、あらゆるところで酒と付き合ってきたんだな、と知れる。ワシは酒飲みだし、酒との付き合いも長いが、この関係を改めて見つめ直すのも面白いな、と思えた。2020/01/21




