内容説明
旧藩主のお姫様に生まれ、上流社会で裕福な少女時代を過ごすも、松方財閥に嫁いだ最初の結婚では不慮の事故により夫との死別を経験。戦後、独身生活の中ではじめての会社員生活を送った。39歳のとき知人を介し獅子文六と再婚。人気作家の晩年を支えた。天女のような純真さと爽やかさ、天真爛漫でユーモラス、まるで獅子文六作品の登場人物のような女性の自伝的エッセイが甦る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Inzaghico (Etsuko Oshita)
3
やはり俄然面白いのが獅子文六との結婚生活のくだりだ。子ども時代のおひいさま生活はすごいし、松方勝彦との短い結婚生活も上流階級を覗けて面白かったけれど、文士との山あり谷ありの結婚生活に勝るものはない。おひいさま時代に、いまの神田駿河台に住んでいた広大な豪邸には驚いた。いまの御茶ノ水駅真ん前だったようだ。ニコライ堂がお向かいで、井上眼科もすでにあったとは。 獅子文六と岩田の結婚生活には「破れ鍋に綴じ蓋」という表現が思い浮かぶ。亭主関白な夫と、直情径行のちょっとピントがずれた妻。いい夫婦だったことだろう。2018/06/11
さく
2
明治のおひいさま、獅子文六に嫁ぐ!とあるが、嫁ぐ前の話もたくさんある。幼い頃の文化的な生活から嫁いで三年で未亡人になり、戦争まで経験して優雅な生活どころではない。それでもどこか呑気というか、楽天的なところがおひいさまなのか。 獅子文六は気難しくて、いつになく優しいこともあれば、御膳を庭に投げるような今ならDVのようなこともしていたようだ。あんなに楽しい小説を書く人なのに、意外でもあり昔の男の人ならそうかもとも思う。 おひいさまでないと獅子文六の妻にはなれなかっただろう。 2018/05/13
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