内容説明
舞台はフランス。宮廷から追放され、男装して森に逃げる公爵の娘・ロザリンド。互いに一目惚れした青年オーランドーと森で再会するも、目下男装中。正体を明かさないまま、二人の恋の駆け引きが始まる――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ykmmr (^_^)
107
シェイクスピアの喜劇代表作。戯曲式。内容的には、ラブ・コメディ・ファンタジーが融合した感じである。駄洒落やオヤジギャグなんかもあり、もう少し砕けていたら嬉しかったが、これが『喜劇』なんだろう。新訳だからまだ読みやすかったが、英語はビジネスなどまで行くとかなり難しい。こういう本は訳者により変わるから、読み比べが必要なのかもしれないけど、そんな余裕は正直、あまりない。2022/01/06
どんまいシリル
10
新訳版ならシェイクスピア読めるかも、と購入。英文がどうなのか解らないが、テンポ良いセリフに、ダジャレが親父的だが、すごく楽しめた。男に扮したロザリンドの物言いがなんとも粋。2018/09/04
paluko
5
「ロザリンドは、シェイクスピアの創った女性登場人物中、最も台詞量の多い人物である」(146頁)。「オーランドーは、ギャニミードがロザリンドだと気づかないのか」(148頁)「もしオーランドーが森のなかでロザリンドと一緒にいながら、少しもロザリンドを感じ取ることができないような鈍感な男なら、恋する資格はないと言うべきではないか」(156頁)。上記ほか非常に発見が多く、刺激的な新訳でした。2025/03/21
もっしゅるーむ
5
子どもシェイクスピアを読んで興味を持ったので。読了までいかず。・福田 恒存1981年、阿部 知二1984年、河合 祥一郎2018年発行を借りて、訳を読み比べ。・福田さんと、阿部さんは言い回しこそ違うものの、近い印象を受けた。こちらの河合さんバージョンはお二方の訳に比べて簡潔で、翻訳と合わせて現代語訳されているような感じ。セリフの意味を正しく掴むには最適だと思うが、歌劇っぽさは、言葉使いが丁寧で貴族な感じが出ていたり、言葉遊びの曖昧さが楽しめる点で、先のお二方の訳の方があるような気がする。2020/07/28
nightowl
3
言葉遊びは上手いものの、笑うには訳が若干硬い。喜劇特有の軽い台詞回しが出来ていないように思える。2019/08/12