始まりの家

個数:1
紙書籍版価格
¥1,705
  • 電子書籍
  • Reader

始まりの家

  • 著者名:蓮見恭子【著】
  • 価格 ¥1,617(本体¥1,470)
  • 講談社(2018/08発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065126165

ファイル: /

内容説明

宇奈月弥生は女優・朝倉ミチの専属ヘアメイクとして多忙な日々を送っていた。仕事の仕方を考え始めていたある日、ミチが脱税疑惑で逮捕されてしまい、宙ぶらりんの状態になる。一方、宇奈月家の四女・葉月は幼い頃の病気により妊娠出来ない身体なのにもかかわらず、どうしても子供が欲しいと思い詰め、母親の益美にとある相談を持ちかける。長女と四女の生活の激変が、平穏そうに見えた宇奈月家の秘密を暴くきっかけとなっていく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

180
一つの家族の物語。1才の時に病気で子宮を摘出した四女がどうしても子供が欲しいと母に代理母を頼む事で母だけが抱えていた秘密がむき出されてしまう。家族って・・と考えるが、この家族はどうにも大変な問題ではなくて上手くいってる家族の様に感じたが・・子供がいてもいなくても家族は家族だ!「歩み寄ったり、支え合いながら形を保っているんだ」がストンと腑に落ちた。いやいや、やっぱり母だけが知る秘密は秘密のままなのだ。2018/10/06

みかん🍊

105
何の情報もなく作家名で読み始めたのでミステリーなのか代理出産の社会小説なのかと読み進める、末っ子葉月が不妊症に悩み母に代理出産を相談する事から始まる、夫亡き後夜の蝶相手の美容院を家族で守り1男4女と母の家族それぞれの目線で描かれる家族物語、葉月の出生の秘密、仕事の事や夫婦の関係様々な悩みが浮き彫りになってきて目が離せない、親は選べない酷い目に合わされてもなお愛されたいと願う、「血の繋がりにさえ拘らなければ解決する問題」益美さんカッコいいです。2018/09/12

ゆみねこ

80
奇しくも母や家族を描いた本を続けて読了。4女1男の宇奈月家、末っ子葉月は子供を生むことの出来ない身体。還暦近い実母に代理母を依頼したことで、隠されていた家族の問題が現れてくる。思いがけない方向に話が展開してゆくけれど、読後はスッキリ。面白かったです。2018/09/09

えりこんぐ

72
初読み作家さん。美容室を経営する母ときょうだい達。代理出産がメインかと思うとそうではなく...面白かったけども全体的にフワッと終わってしまった。きょうだい皆、それぞれ収まるとこに収まったってこと? 葉月は姉をサポートする事で気持ちの整理はつくのかな。美容室が夜のお姉さん方使用なところと、益美母さんの懐の深さが良かった。2019/01/16

野のこ

66
新着コーナーにあり始めての作家さん。母と女4男1の家族の物語。一章ずつに主人公が変わりそれぞれの内面も見えて話の幅が広がり面白かったです。大人になってそれぞれの道に進んだ家族「自分だけが家族ではなくなったような錯覚を覚えた」仕事や子を持つこと持てないことに悩みながらも新しい道が見える結末。母の益美の懐の大きさが温かくて素敵だった。ただ末っ子の葉月はちょっと心配。代理出産は出来ても出来なくても、前向きになってほしい。夫の慎吾の関係も気になった。あといつの日か深雪と和解する日があってもいいと思いました。2018/09/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13063291
  • ご注意事項