CMCテクニカルライブラリー
プラスチック成形加工による高機能化

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  • サイズ A5判/ページ数 275p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784882318125
  • NDC分類 578.46
  • Cコード C3043

出版社内容情報

 【執筆者一覧(執筆順)】

伊澤 槇一   工学院大学 機械工学科
小山 清人   山形大学 工学部
       (現:同大学 同学部 教授)
森脇  毅    岸本産業(株) 主席研究員
       (現:同社 CM事業部 技術顧問)
酒井 忠基   (株)日本製鋼所 経営戦略室
片岡  紘    旭化成工業(株) 樹脂技術セセンター
       (現:片岡技術士事務所)
金井 康矩   ダウ・ケミカル日本(株) エクスターナル・テクノロジー
       (現:生分解性プラスチック研究会 事務局 顧問)
坂上  守    積水化学工業(株) 研究本部京都技術センター
       (現:坂上技術士事務所 所長)
潤井 康人   積水化学工業(株) 研究本部京都技術センター
       (現:積水化学工業(株) 高機能プラスチックカンパニー OSプロジェクト(多賀) 主席技術員)
波多野 靖   東洋製罐グループ 総合研究所
       (現:東洋製罐グループ 総合研究所 第2研究室 主席研究員)
桝井 捷平   住友化学工業(株) 樹脂開発センター
       (現:エルピーエム(株) 研究開発部 取締役)
清水  宏    旭化成工業(株) 樹脂製品事業部樹脂製品技術センター
関  有希    筒中プラスチック工業(株) 加工技術センター
       (現:筒中プラスチック工業(株) 技術研究所 主任)
戸村 信秀   東芝機械(株) 沼津事業所化工機技術開発センター
       (現:東芝機械(株) 射出成形機事業部 営業技術担当 主幹)
西田 正三   (株)日本製鋼所 広島製作所射出機設計部
       (現:日本製鋼所 成形機器システム事業部 プロセス事業部 課長)
甲田 英明   (株)青木固研究所 研究開発部
       (現:(株)青木固研究所 研究開発室)
今井 義徳   東洋機械金属(株) 開発部
       (現:東洋機械金属(株) プラスターグループ 技師)
魚津 嘉人   (株)ソディック TR営業部
       (現:(株)ソディックプラスチック 営業推進室 室長)
山岡 岸泰   (株)ケイ・シー・ケイ 代表取締役
       (現:(有)ケイシーケイ応用技術研究所)
末松征比古   三井石油化学工業(株) マーケットディベロップメントセンター
       (現:三井化学(株) ポリマー事業開発室 室長)
笠原 秀夫   旭化成工業(株) ザイロン技術開発部
片山 茂樹   旭化成工業(株) ザイロン技術部
       (現:旭化成(株) 自動車材料技術部 課長)
千葉 一正   東レ(株) 千葉工場トヨラック技術室
       (現:東レ・デュポン(株) ハイトレル事業部門 取締役)
泉田 敏明   三菱エンジニアリングプラスチックス(株) 技術センター
       (現:鹿島ポリマー(株) 取締役社長)
米持 建司   大日本塗料(株) 技術本部技術開発部
田中  誠    フクビ化学工業(株) 常務取締役
伊藤  亮    三共化成(株) 技術部
 ( )は2003年8月25日現在


 【構成および内容】

<第1章 総 論>
1 成形加工複合化の流れ                  伊澤槇一
 1.はじめに
 2.高分子と人とのかかわり
 3.成形加工の変遷
  (1)ポリマーを成形
  (2)in situ 重合
 4.高分子鎖の強さと成形加工
 5.機能発現への成形加工の複合化
  (1)サーモプラスチックの加工技術の高度化
  (2)成形加工技術の複合化
 6.将来展望

2 自由空間での構造形成を伴う成形加工           小山清人
 1.はじめに
 2.高分子伸長レオロジー
  2.1 材料の流動と変形
  2.2 材料の立場から見た高分子伸長レオロジー
  2.3 伸長粘度と成形加工性の関係
  2.4 過冷却状態における伸長流動特性
 3.成形加工における構造形成
  3.1 溶媒紡糸
  3.2 押出成形

<第2章 コンパウンドと成型の一体化>
1 コンパウンドと成形を一体化したエンプラ製品       森脇 毅
 1.プラスチックの産業構造と直接射出成形法の意義
  1.1 プラスチック産業の構造
  1.2 プラスチック産業構造の問題
 2.直接射出成形法の例
  (1)ロービングフィード法
  (2)LFTP法
  (3)組み合わせ型
 3.当社直接射出成形機の機構と特徴
  (1)構造と作用
 4.直接射出成形によるエンプラ製品
  4.1 高濃度GF強化の必要性と実状
  4.2 高濃度GF強化プラスチック製品の開発
  4.3 高比重複合プラスチック
  4.4 特殊配合への応用
 5.直接射出成形法の運営と今後の展開
  (1)事業と市場開拓
  (2)業務範囲
  (3)成形機のコスト
  (4)今後の展開

2 ポリマーアロイ化と成形の一体化             酒井忠基
 1.はじめに
 2.複合化した一体成形加工プロセス
 3.ポリマーアロイの製造に用いられる押出機
 4.押出機におけるミクロ構造の形成過程
 5.今後の方向

<第3章 成形技術の複合化>
1 サンドイッチ射出成形とその派生技術           片岡 紘
 1.はじめに
 2.SW成形
  2.1 合成樹脂の型内流動
  2.2 SW成形の種類
  2.3 SW成形装置
  2.4 SW成形の用途
 3.SW成形から派生した成形技術
  3.1 ガスアシスト射出成形
  3.2 液体アシスト射出成形
  3.3 オリゴマーアシスト射出成形
 4.おわりに

2 LIM技術による多層射出成形               金井康矩
 1.LIMのコスト・パフォーマンス
 2.LIMプロセス
 3.バリアー性
 4.透明性
 5.耐溶剤性
 6.熱変形温度
 7.再現性
 8.用途

3 多層押出し成形技術                   坂上 守,潤井康人
 1.多層押出しの概要
  1.1 多層化のねらい
  1.2 多層押出し成形の歴史
  1.3 多層化の方法
 2.多層押出しの成形課題
  2.1 現象的概論
  2.2 実験および流動の可視化研究
  2.3 流動解析
 3.多層成形技術の実際
  3.1 厚み精度向上(マイグレーション)現象の解決策
  3.2 層界面の平滑性向上
  3.3 その他の成形技術
 4.多層押出技術の今後
  4.1 生産技術開発への期待
  4.2 新規複合材料への対応(非相溶系材料等)

4 多層ブロー成形による表面改質技術            波多野 靖
 1.はじめに
 2.艶消し技術(フロストPPボトル)
  2.1 フロストPPボトルの層構成
  2.2 スキン層の相構造と制御
  2.3 フロスト外観性能
 3.光沢技術(高光沢PPボトル)
  3.1 光沢技術のキーポイント
  3.2 表面光沢性能
 4.二色性ボトル(DUO TONE)
  4.1 ボトルの層構造
  4.2 二色性の原理と効果
 5.おわりに

5 SPモールド成形法                    桝井捷平
 1.はじめに
 2.SPモールド一般成形
 3.SPモールド表皮材貼合一体成形
 4.SPモールド用装置,金型
 5.SPモールドの採用状況,適用分野
 6.最近の状況
 7.おわりに

6 発泡押出し成形法                    清水 宏
 1.はじめに
 2.高倍率発泡成形体の種類とプロセス
  2.1 押出し発泡
  2.2 ビーズ発泡
  2.3 架橋化学発泡
 3.発泡体の形成の過程と要素技術
  3.1 気泡核の発生過程
  3.2 気泡の成長過程
  3.3 気泡の維持と固化
  3.4 気泡体の安定化
 4.おわりに

7 熱成形の進歩-ツインコンポジット成形法-        関 有希
 1.はじめに
 2.ツインコンポジット成形法(Twin Composite Forming)
 3.成形原理
 4.成形工程
 5.金型
 6.成形材料
 7.製品形状
 8.TCFの特徴
 9.用途

<第4章 複合成形機械>
1 射出-圧縮成形機                    戸村信秀
 1.はじめに
 2.型締動作による低圧成形法の分類
 3.射出圧縮成形法
 4.射出プレス成形法
 5.射出圧縮成形機
  5.1 制御装置
  5.2 機械装置
 6.射出プレス成形機
  6.1 制御装置
  6.2 機械装置
 7.おわりに

2 ダイスライド方式による中空射出成形機          西田正三
 1.DSI成形法の開発の背景
 2.DSI法と基本技術概念
 3.システム仕様
 4.本成形法の特長
 5.DSI接合形状の種類と特長
 6.接合部物性評価
 7.DSI成形の商品化実績
  7.1 洗濯機廃水ユニットの一体化
  7.2 自動車吸気系部品への応用
  7.3 配管部品のコンパクト化
  7.4 吸入パイプの樹脂化
 8.今後の展開

3 射出・ブロー成形機                   甲田英明
 1.射出ブロー成形機の種類
 2.高分子材料の複合化
 3.複合材の必要性
 4.PETとPEN系材の複合化
 5.PEN樹脂
 6.PET/PENのブレンド
 7.エステル交換
 8.0.35㍑広口ジャーの物性
 9.0.5㍑ボトルの耐熱性
 10.PENブレンドの商品化

4 ガスアシスト装置組み込み型射出成形機ART        今井義徳
 1.はじめに
 2.ガスアシスト成形
 3.ガスアシスト射出成形用金型
  (1)低圧成形の金型
  (2)金型構造の簡略化
  (3)ノズル注入と金型直接注入
 4.射出成形機組み込み型ガスアシスト装置(ART)
 5.ARTシリーズの特徴
 6.成形事例
 7.成形技術
  (1)キャピティ容積拡大法
  (2)RFM技術
 8.ライセンスについて
 9.法律について
 10.おわりに

5 Vライン射出成形機-TUPARLの特徴とコストメリット-  魚津嘉人
 1.可塑化射出成形機の特徴
  (1)逆止リング部での樹脂の逆流バランス
  (2)噛み込み部での樹脂密度,温度バランス
 2.トータル的なコストメリット

6 成形機と一体化したコンパウンド装置           山岡岸泰
 1.はじめに
 2.インライン式直接成形法
 3.成形機に搭載できる小型の特殊混練押出機
  3.1 供給スクリューが10倍以上の送り能力
  3.2 混練課程のレオロジーと体積の変化に対応する練り機構
  3.3 KCK連続混練押出し機の開発構想
  3.4 混練№1における材料の分散形態とブレード
  3.5 混練№2における材料の分散形態とブレード
  3.6 ベント部のブレード
 4.KCK混練機の混練機構
  4.1 混練操作の3要素
  4.2 圧縮の目的と作用
  4.3 強力な剪断と広い剪断面積を構成
  4.4 キャビティースライス分割置換
  4.5 加熱と冷却
  4.6 発生剪断応力の調整
 5.連続混練機を搭載したプリプラ式直接成形機
 6.連続混練押出機の連続運転を可能にしたプリプラ式直接成形機
 7.おわりに

<第5章 新素材・ポリマーアロイと組み合わせる成形加工の高度化>
1 メタロセン系ポリオレフィン               末松征比古
 1.はじめに
 2.メタロセン触媒の特徴
 3.m-LLDPEの特長と欠点
 4.易成形性m-LLDPE
 5.m-LLDPEの用途
  5.1 インフレーションフィルム
  5.2 キャストフィルム
 6.プラストマー,エラストマー
 7.EPDM
 8.PP
 9.その他のメタロセンポリオレフィン
 10.おわりに

2 PPE系アロイの成形                   笠原秀夫,立山茂樹
 1.はじめに
 2.PPEの特性
 3.高温射出成形に耐えるPPE系アロイ
  3.1 耐衝撃性;HIPSの性質とアロイ
  3.2 成形時のガスの発生の少ない高性能難燃剤
  3.3 超高耐熱PPE/エラストマーアロイ
 4.高寸法精度の射出成形品
  4.1 寸法精度・剛性;無機フィラーとの密着性
  4.2 ガスインジェクション成形と寸法精度
 5.射出成型品の表面特性
  5.1 PPE/PEアロイの表面状態と摺動特性
  5.2 BSM成形と表面光沢
 6.おわりに

3 ABS系アロイの成形                   千葉一正
 1.はじめに
 2.ABS樹脂のブロー成形
 3.ABS/PCアロイ
 4.永久制電性樹脂
  4.1 永久制電性樹脂の特徴
  4.2 成形加工の影響

<第6章 成形と二次化工との一体化による高度化>
1 IMC(インモールドコーティング)技術の開発       島田敏明,米持建司
 1.はじめに
 2.熱可塑性樹脂によるIMC成形と成形条件
  (1)1液硬化型塗料による問題
  (2)成形方法の違い
 3.塗料設計
 4.材料設計
 5.IMC成形システム
  5.1 システム構成
  5.2 塗料注入機
  5.3 金型設計
  5.4 IMC成形と成形条件
 6.IMC成形品の性能
  6.1 塗膜性能
  6.2 成形品の性能
 7.今後の展望

2 異形断面製品の押出成形法                田中 誠
 1.はじめに
 2.異形押出の種類
  2.1 単体の異形押出
 3.発泡異形押出
 4.共異形押出
  4.1 同一材質で色が異なる場合
  4.2 異種材の場合
 5.複合化異形押出
  5.1 表面加飾技術
  5.2 補強材の同時押出による異形押出

3 MID成形回路部品                    伊藤 亮
 1.概要
 2.成形材料
  (1)めっき密着強度
  (2)はんだ耐熱
 3.デザインガイド
  (1)フォトイメージング法(ワンショット法)
  (2)ツーショット法(非触媒法)
  (3)電気的特性
  (4)めっき仕様
 4.MIDの課題
 5.おわりに

内容説明

既に技術として実現している「成形加工技術の複合化」の一端をそれぞれの分野の第一線の専門家により紹介する。

目次

第1章 総論
第2章 コンパウンドと成形の一体化
第3章 成形技術の複合化
第4章 複合成形機械
第5章 新素材・ポリマーアロイと組み合わせる成形加工の高度化
第6章 成形と二次加工との一体化による高度化

著者等紹介

伊沢槇一[イザワシンイチ]
工学院大学機械工学科
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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